「アメリカで公文書が公開されながら沖縄返還を巡る密約を認めない今の政府は信頼できません」(杉田敦)

 以下、朝日新聞の「異議あり」から。今回は政治学者の杉田敦氏。

 

(前略)民主主義にとって多数決のルールは大切ですが、絶対ではありません。これだけ短い間に市民や研究者から反対意見が出たのは不安の表れで、これも民意です。
 (略)
 国家に秘密が必要なことは認めます。しかし、内容が限定され、後世が判断できるよう公開すること、そして政府への信頼があることが前提です。でも、アメリカで公文書が公開されながら沖縄返還を巡る密約を認めない今の政府は信頼できません。
 (略)
 欠陥だらけで生まれた法律の運用を、今後も監視していくべきです。