子どもの頃に「名もなく貧しく美しく」という題名は何度か聞いたことがあるから、この映画を観ているかもしれないと思ったが、おそらくそれは勘違いだろう。
映画は観ていなくても、当時の人々は、「名もなく貧しく美しく」生きるほかないということだったのだろう。
映画を観た記憶はないが、題名に違和感はない。
おそらく今回初めて観たのだと思うが、素晴らしい映画だった。
高峰秀子、小林桂樹の演技が光る。
とりわけ電車の中での場面がすばらしい。
松山善三監督。
1961年の作品。配給は東宝。