「2億ドルスピーチ、作成過程は 首相「私の責任で決定」」

amamu2015-02-07

 日本人ジャーナリスト“殺害”事件に関連して、「2億ドルスピーチ」が問題となっている。以下、朝日新聞から。

 過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件で、野党は国会審議を通じて政府の対応をただした。ただ、核心となる政府部内の危機管理や、対外交渉の詳細までは明かされておらず、政府自身の検証や国会での審議にゆだねられる。

 焦点の一つとなったのが、中東歴訪中の安倍晋三首相が1月17日、エジプトで行ったスピーチの作成過程だ。民主党福山哲郎氏は5日の参院予算委員会で、首相スピーチでISIL(「イスラム国」の別称)を直接名指ししたことについて「テロに対し、中東関係であそこまで強い表現のスピーチを外務省は書いたことがあるのか」とただした。岸田文雄外相は「中東諸国との連帯、人道支援を強く示すべきだと考えた」と述べ、スピーチの作成過程を明かさなかった。

 野党がこだわるのは、スピーチで「ISILと闘う周辺各国に2億ドル程度の人道支援」を表明した3日後に、「イスラム国」がスピーチの内容を非難する最初の殺害予告映像を公開したからだ。