「逮捕の黒人死亡で抗議デモ 一部暴徒化、略奪も 米ボルティモア」

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 以下、朝日新聞(2015年4月28日16時30分)から。

 米東部メリーランド州ボルティモアで、黒人青年が市警に逮捕された後に死亡する事件があり、警察に対する抗議活動が続いている。27日にはデモ隊の一部が暴徒化し、警察への投石や略奪も発生。ホーガン州知事は同日、非常事態を宣言し、州兵を派遣した。

 きっかけとなった事件は12日に起きた。市警が、フレディ・グレイさん(25)をナイフ所持の疑いで逮捕し、身体を拘束して警察車両に乗せた。グレイさんは体調が急変し、19日に死亡。市警は「暴行を加えていない」と主張しているが、グレイさんの脊髄(せきずい)に重い損傷が残っていた。27日には葬儀に数千人が参列し、遺族の代理人が「真相を明らかにして欲しい」と呼びかけた。

 市警は逮捕に関与した6人の警察官を職務から外し、米司法省も調査を始めたが、抗議デモが断続的に続く。市警などによると、25日には警察車両の窓が割られたほか、警官6人が負傷。35人が逮捕された。27日も警察への投石や放火などが発生。少なくとも15人の警官が骨折などのけがを負った。市内では略奪も起き、市長は28日からの1週間、午後10時から午前5時までの外出を禁止すると発表した。(ワシントン=中井大助)