「黒人集う教会で乱射 9人死亡、白人の男逮捕 米南部」

f:id:amamu:20051228113106j:plain

 以下、朝日新聞デジタル版(2015年6月19日05時00分)より。

 米南部サウスカロライナ州チャールストンで17日夜、黒人が多く集う教会で乱射事件があり、地元警察によると9人が殺された。容疑者の白人の男は逃走したが、隣のノースカロライナ州で逮捕された。警察は防犯ビデオに映った写真などを公開し、ヘイトクライム憎悪犯罪)の可能性があるとみて捜査していた。

 警察によると、逮捕されたのはサウスカロライナ州に住むディラン・ルーフ容疑者(21)。通報があったのは午後9時ごろ。教会では祈りの集会が開かれていたといい、死者は男性が3人、女性が6人だった。容疑者は午後8時ごろに教会に入っており、約1時間は中にいたという。地元のジョセフ・ライリー市長は会見で「教会に入って祈っている人を撃つ理由は、憎悪しかない。考えられる最も卑劣な事件だ」と語った。AP通信によると、死者の中には牧師もいた。

 チャールストンは人口約13万人で、サウスカロライナ州第2の都市。2010年の米国勢調査によると、人口の約70%が白人で、約25%が黒人。国立公園局によると、現場の教会は1891年に建立され、黒人信徒の集いとしては米南部で最も歴史があるという。(ニューヨーク=中井大助)