「仙台市長選、野党共闘候補が自公系破る 郡氏が初当選」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2017年7月24日00時19分)から。

 仙台市長選は23日に投開票され、新顔で前民進党衆院議員の郡和子氏(60)が、いずれも新顔で、自民党宮城県連や公明党などが支持した冠婚葬祭会社長の菅原裕典氏(57)、前衆院議員の林宙紀氏(39)、前衆院議員の大久保三代氏(40)を破り、初当選を決めた。投票率は44・52%(前回30・11%)だった。

 2期目の奥山恵美子市長の引退表明に伴う市長選は、自民が惨敗した東京都議選に続く大型地方選挙。国政の与野党対決構図が持ち込まれたが、市政自体に明確な争点はなく、与党系候補が政権批判を正面から受けた。敗北で政権への影響は避けられそうにない。
 郡氏は民進党宮城県連や社民が支持し、共産、自由も支援した「野党共闘」候補。地元の安住淳民進党代表代行ら国会議員が連日のように応援に入った。一方の菅原氏は自民や公明が推し、業界団体の組織力に加えて村井嘉浩知事や奥山市長が支援に回るなど、総力戦で臨んだ。しかし、加計学園問題などで安倍政権への逆風はやまず、激励に訪れた菅義偉官房長官が街頭演説を控えるなど「自民隠し」の苦戦を強いられた。
 閣僚経験者は選挙結果について「都議選と同じで安倍内閣、安倍さん個人の評価だ」と述べた。