J.D.サリンジャーは、第二次世界大戦の体験によって、戦後、PTSDで苦しんだ作家として知られている。
従軍時のさまざまな困難の中のひとつとして、サリンジャーが、兵士として、1945年4月に、アメリカ軍によって解放されたばかりのドイツのカウフェリング第4強制収容所(Kaufering IV)を訪れたときのことが、焼け焦げた累々たる死体の写真とともに、"Salinger" David Shields/ Shane Salerno(Simon & Schuster)に載っている。
サリンジャーは、カウフェリング強制収容所で目撃したことを書き記していないが、彼の人生と仕事に深く浸透しているという*1。
*1:"Salinger has never described in writing what he witnessed at the Kaufering concentration camp, but it permeates his life and work."