「泣き叫び流血…音楽祭、凄惨な現場に ラスベガス銃乱射」

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 以下、朝日新聞デジタル版(10/3(火) 0:35配信)から。

 野外の音楽祭に詰めかけた2万人以上の観客に、自動小銃による無数の銃弾が襲いかかった。1日夜、米西部ネバダ州ラスベガス。人々は恐怖に泣き叫び、逃げ惑った。秋の夜のイベントは凄惨(せいさん)な現場に一転し、少なくとも58人が死亡する、米国史上最悪の銃乱射事件となった。

 泣き叫んで走り出そうとする人に、「いま行ってはダメだ」という声が響く。背後では銃乱射の音が鳴りやまない。現地の報道は悲惨な状況を再現している。

 ペットボトルや缶などが散乱した広場には、黒地のショートパンツの女性が横向きに倒れ、両脚には血が流れた痕。この女性に向き合うように黒いパンツ姿の女性も倒れている。

 ツイッターなどに投稿された動画によると、銃撃が始まったのは、事件が起きたカントリーミュージックの音楽祭会場で男性歌手が歌っている最中だった。斜め向かいの金色に光る巨大なカジノホテルから、自動小銃で連射された弾丸が襲いかかってきた。

 警察によると、容疑者はホテルの32階から乱射。「ダダダダダダダ…」とマシンガンで何百発も連射しているような乾いた音が鳴り続けた。数十秒の動画の間に、発砲は少なくとも10秒前後が、2度続いた。

 当初、聴衆は銃声が聞こえても、何が起きたのかわからない様子だったが、演奏が止まり、異変に気づいた人々は悲鳴を上げたり、「頭を下げろ」と叫んだりしながら、その場にしゃがみこんでいた。

 コンサート会場にいたという男性は米CNNの取材に対し、「花火のような銃声が聞こえ、ステージから歌手が逃げたときに、何か悪いことが起きていると感じた。みんな泣いたり叫んだりしながら、必死に逃げようとしていた」と話した。遮るものがない上空から狙撃されたことで、犠牲者が増えたとみられる。

朝日新聞社