「米でも発信「9条は世界の宝」遺志継ぐ オーバービーさん、24日に追悼の会」

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 以下、朝日新聞(2017年12月20日16時30分)から。

 「9条は世界の宝」――。戦争放棄を定めた憲法9条の理念を世界に広めてきた米国人学者のチャールズ・オーバービーさんが9月、91歳で亡くなった。24日に都内で追悼の会が開かれる。「9条の改正が議論される今、彼の遺志を引き継ぎ、確かめ合いたい」と支援者は話す。

 米オハイオ大名誉教授だったオーバービーさんが地元に「第9条の会・USA」をつくったのは1991年。湾岸戦争の勝利に酔う米国内の雰囲気に危機感を覚えた際、日本で出会った9条の存在を思い出した。

 50年に始まった朝鮮戦争で、沖縄の基地からB29で飛び立ち、爆弾を落とした。「花火のよう」に感じていたが、意識が一変したのは80年代。中部大の客員教授として来日し、広島平和記念資料館を見学した。自分が落とした爆弾の下でも苦しむ人たちがいたことに思いが至り、9条の尊さを実感した。

 理念を世界に広めようという思いに、名古屋、沖縄、北海道など各地で賛同する市民団体が生まれた。米国の憲法にも9条の理念を加えるべきだと議員らに訴えた。広島、大阪などでも毎年のように講演した。

 東京で事務局を担う「第9条の会・オーバー東京」には今年6月、手紙が届いた。9条改憲の議論が進む状況に、「皆さんの持てる力のすべてで反対してくださるよう心から願います」とつづられていた。追悼の会は24日午後1時半から、港区芝5丁目の港勤労福祉会館で。資料代500円。問い合わせは「オーバー東京」(090・9964・2616)。(清水大輔