「怒りあらわ 官邸前、埋めつくすデモ 森友改ざん問題」

f:id:amamu:20051228113105j:plain

 以下、朝日新聞デジタル版(2018年3月12日23時04分)から。

 野党や市民は怒りをあらわにした。

 12日午後の野党6党による合同ヒアリングでは野党議員が財務省幹部を追及した。立憲民主党逢坂誠二氏は「ページがそっくりない部分がある。『書き換え』じゃなくて『隠蔽(いんぺい)』と言うんじゃないですか」。立憲の川内博史氏も声を荒らげ、「『改ざん』と言葉を変えてもらわないと」と迫った。

 答弁した富山一成・理財局次長が「書き換えはそれまでの国会での答弁が誤解を受けないように行われた」と説明すると、議員らは一斉に「違うよ」と声を上げ、「安倍昭恵夫人のもっと直接的な関与が書かれている文書が残っているのでは」などと質問した。これに対し、財務省側は「省内の調査結果を踏まえる必要がある」と繰り返した。

 共産党の辰巳孝太郎氏は安倍晋三首相が昨年2月17日に「私や妻が関わっていたら首相も議員もやめる」と答弁していたことを挙げ、「それに合わせて改ざんがスタートしたとしか考えられない。ここが改ざんの始まり。総理の答弁がスタートだ」と指摘。議員から同意する声が相次いだ。

 首相官邸前では市民が声を上げた。「改ざんするな」「官僚のしっぽ切りに終わらせない」

 この日は朝から、市民団体「森友・加計告発プロジェクト」のメンバーが集まり、「財務大臣の辞任だけじゃ済まない」と訴えた。デモは当初10人ほどだったが、午後7時ごろには官邸向かいの歩道が数百メートルにわたってプラカードやメガホンを持った参加者で埋め尽くされた。東京都杉並区の佐藤ひろみさん(71)は「政府は官僚に責任を押しつけようとしているが、官僚が勝手に改ざんするわけがない。民主主義の根幹を壊した改ざんの原因をすべてはっきりさせるべきだ」と話した。