「救命女性が降りた土俵に大量の塩まく 複数の観客が目撃」

以下、朝日新聞デジタル版(4/5(木) 12:14配信)から。

隠ぺい改ざん政権によるあべこべ政治でまだ総退陣しない厚顔無恥さを嘆いていたら、相撲界もこれほどずれているのかと驚いた。一番大切なのは人の命である。子どもでもわかるこんなことが一体どうしたのだろう。勇気をもって救命活動に機敏に対応しようとしている女性に女人禁制だからといって土俵を降りて下さいとアナウンスするなんて、あべこべでしょう。人命救助を妨害するなんて、相撲界がいかに時代遅れで、危機管理能力が欠如してるか、露呈してしまったと言われても仕方あるまい。

京都府舞鶴市で開かれていた大相撲の春巡業で、土俵上でのあいさつ中に倒れた多々見(たたみ)良三市長(67)を救命中の複数の女性に対し、土俵から降りるよう場内アナウンスがあった問題で、救命行動後に、大量の塩がまかれていたことがわかった。

 複数の観客によると、女性を含む救護にあたった人たちが土俵から降りた後、相撲協会関係者が大量に塩をまいていた。

 大相撲では、稽古中や本場所の取組中に力士がけがをしたり、体の一部を痛めたりしたようなときに塩をまくことがよくある。日本相撲協会の広報担当は取材に「確認はしていないが、女性が上がったからまいたのではないと思う」と話した。

 観客の60代女性は「周りにいる男性がおろおろしている中で、複数の女性がすばやく救命措置をしていたので立派だった」。場内アナウンスについては「女人禁制の伝統があるのだろうが、人命救助にかかわることであり許されない。救助の手を止めていたらどうなっていたことか」と話した。

 多々見良三市長(67)はくも膜下出血と診断された。手術を受け、1カ月ほど入院することになった。

朝日新聞社