「柳瀬氏、加計学園との面会認める方針 与党が答弁容認へ」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2018年5月2日20時15分)から。

 加計学園獣医学部新設をめぐり、与党は、柳瀬唯夫・元首相秘書官が2015年4月に首相官邸で学園関係者らと面会したことを認めることで国会の正常化を図る検討に入った。大型連休明けに柳瀬氏の国会招致を立憲民主党など野党6党に提案して審議復帰を呼びかける考えだ。
 柳瀬氏が学園関係者との面会を認めれば、安倍晋三首相の友人が理事長を務める学園の獣医学部新設計画を首相側近が早くから知っていた可能性が出てくる。学園の計画を初めて知ったのは17年1月20日としてきた首相のこれまでの答弁も揺らぎかねず、「加計ありき」との批判が再燃することは避けられない。
 政府・与党の複数の幹部が2日、柳瀬氏と学園関係者が面会したことは認めざるを得ないと判断した。自民党幹部は「柳瀬氏が加計学園の関係者と会った際、愛媛県今治市の職員が同席していた可能性はある。過去の答弁とは矛盾しない」と説明した。実際、県、市の職員が官邸を訪れた際、学園関係者が同行していたとされる。
 柳瀬氏が県職員らと面会した際に「首相案件」と述べたと記した文書を愛媛県が作成していたことが判明した直後の先月10日、柳瀬氏は「記憶の限りでは、愛媛県今治市の方にお会いしたことはない」とのコメントを発表した。
  ところがその後、同県文書と同じ文言の文書が農林水産省に残っていたことが判明。文部科学省では、県職員らが首相官邸を訪れて柳瀬氏と面会する予定を伝える内閣府からのメールが見つかった。
 立憲の辻元清美国会対策委員長は2日、「一番良いのは証人喚問だが、早く追及した方がいい気持ちもある」と述べ、証人喚問にこだわらない考えを示した。野党6党は審議復帰するかを連休明けに検討する。(笹川翔平)