「悪質タックル、事実説明なし 監督辞任では済まされない」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2018年5月20日04時08分)から

 アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦(6日、東京)で、日大の守備選手が関学大の選手に悪質なタックルをして負傷させた問題で、日大の内田正人監督が19日、兵庫県西宮市内で日大アメフト部の部長やコーチらとともに、被害を受けた関学大の選手やその父親らに謝罪。その後の取材に対し、監督を辞任すると表明した。

 謝罪の場には関学大の鳥内秀晃監督らも同席。関係者によると面会時間は約5分で、内田監督が辞意を伝え、「全て私の責任です」などと謝罪の言葉を繰り返した。反則行為に至った経緯についての詳しい説明はなかったという。

 その後、内田監督は大阪(伊丹)空港で報道陣の取材に応じた。反則を促すような指示があったかどうかについては、「文書でお答えする」と24日をめどに関学大に提出する再回答書で明らかにすることを示唆した。「私が辞任して新しい日大をつくっていかなくてはいけない」などと語った。

 関学大は「謝罪や日大からの再回答書の内容は、今後予定している会見で明らかにしたい」としている。

 反則行為があったのは、両校の51回目の定期戦。パスを投げ終えて無防備な関学大の選手に対し、日大の守備選手が背後から激しくタックルした。関学大の選手は全治3週間のけが。日大の選手はさらに反則行為を続けて退場になった。一連のプレーに対して関学大は抗議文を送付し、記者会見を開いて誠意ある回答を求めていた。また反則行為の動画がSNSなどで拡散され、スポーツ庁長官がコメントするなど大騒動に発展した。

(後略)

(大西史恭)