「杉田氏寄稿、自民内からも批判 元閣僚「馬鹿な発言」」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2018年7月24日17時32分)から。

 自民党杉田水脈(みお)衆院議員(比例中国ブロック)が月刊誌への寄稿で、同性カップルを念頭に「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がない」などと主張した問題で、自民党二階俊博幹事長は24日の記者会見で「自民党は右から左まで各方面の人が集まって成り立っている」と述べ、問題視しない考えを示した。だが、与野党からは批判が相次いでいる。

 二階氏は会見で「当事者の方が社会、職場、学校でつらい思いや不利益を被ることがないよう、多様性を受け入れる社会の実現を図ることが大事だ」と指摘し、杉田氏と党の立場は異なることを強調。そのうえで「いろんな考え方の人がいる」とし、杉田氏の主張を事実上容認した。杉田氏は昨年の衆院選自民党の公認を得る以前から、同様の発言を繰り返していた。

 一方、共産党小池晃書記局長は23日の記者会見で、「個人の尊厳を根本から否定する妄言だ。比例代表で公認した自民党の責任が問われる」と批判。「こういうことを放置していたら、自民党基本的人権について語る資格のない政党だとなる」とし、自民党に厳しい対応を求めた。国民民主党幹部も「優生思想だ。徹底的に批判していく」と語った。

 自民党内からも厳しい意見が相次ぐ。閣僚経験者は「論外」「なぜ、あんな馬鹿な発言をするのか」と憤り、吉田博美参院幹事長は24日の記者会見で「(性的少数者の)皆さんの人権も、しっかりと大事にした発言をすることが必要じゃないか」と苦言を呈した。

 菅義偉官房長官は同日の記者会見で「国会議員の一つひとつ(の発言)に、政府の立場でコメントすることは控えたい」とした。記者から「政府としてLGBTについて理解増進を進めていく方針に変わりないか」と問われると、「今まで申し上げてきた通り」と述べるにとどめた。

 加藤勝信厚生労働相は同日の閣議後会見で、「個々の発言についてコメントすることは差し控える」としながらも、「厚労省は様々な環境にいる方々が、それぞれの希望と思いを実現できるよう施策を推進している。引き続き、そうした観点に立って施策を進めてきたい」と語った。

 政府は2016年から骨太の方針などで、自民党参院選公約などで、性的少数者をめぐる理解増進を図る方針を掲げている。