「玉城デニー氏が立候補表明 オール沖縄が支援の見通し」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2018年8月29日16時28分)から。

 翁長雄志(おなが・たけし)知事の急逝に伴う沖縄県知事選(9月13日告示、30日投開票)の構図が固まった。翁長氏を支えてきた「オール沖縄」勢力が支持する自由党幹事長の玉城(たまき)デニー衆院議員(58)=沖縄3区=が29日、立候補を表明。安倍政権が全面支援する佐喜真淳(さきま・あつし)・前宜野湾市長(54)との事実上の一騎打ちとなる。

 那覇市内で会見した玉城氏は「翁長知事の遺志を引き継ぎ、辺野古新基地建設阻止を貫徹する」と決意を述べた。辺野古沿岸部の埋め立て承認の撤回などにも触れ、「『基地はどうせ造られる』と言う意見もあるが、私は『いつまで過剰な負担を沖縄に押しつけるのか』という方向性は1ミリもぶれない」と訴えた。

 オール沖縄勢力は経済界の一部が離脱したが、玉城氏は「幅広い人が結集する県民党という立場。一緒に歩みたい」と強調した。

 玉城氏は地元ラジオ局DJや沖縄市議を経て2009年に衆院議員に初当選し、現在4期目。オール沖縄勢力の選考過程では名前は出ていなかったが、翁長氏が生前に録音した音声で名前を挙げていたことから、後継として一気に擁立が決まった。

 対する佐喜真氏は、辺野古移設をめぐり翁長氏と安倍政権が法廷闘争などに及んだことを念頭に「対立や分断から無縁な沖縄を取り戻す」と主張。自民、公明両党が推薦を決定している。辺野古移設については14日の立候補表明時に「政策発表の段階で答えたい」と述べるにとどめた。(伊藤和行