「サウジ不明記者は「尋問中に手違いで死亡」 CNN報道」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2018年10月16日08時38分)から。

 サウジアラビア政府を批判してきた同国籍の著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が、トルコ・イスタンブールのサウジ総領事館に入館後に行方不明になっている問題で、米CNNは15日、サウジ政府が尋問中に手違いで死亡させたとする報告書を準備していると伝えた。また、トルコの捜査当局は同日夜(日本時間16日未明)、サウジ側と合同で総領事館内を初めて捜査した。

 CNNは匿名の関係者の話として報じた。CNNによると、サウジ政府が準備している報告書では「透明性がない中で尋問が行われた」として、尋問の実行者を処罰する内容になりそうだという。ただし、報告書が正式に発表されるまで、内容は変わる可能性もあるとしている。

 一方、トルコの捜査当局は15日、サウジ側と合同でサウジ総領事館を捜査した。カショギ氏が今月2日に行方不明になって以来、トルコの捜査当局が総領事館内を調べたのは初めて。

 トルコはカショギ氏は総領事館内で殺害されたとみているが、サウジはこれを否定して捜査を拒否していた。だが、国際社会ではサウジに説明を求める声が強まっており、サウジも捜査を受け入れざるを得なくなったとみられる。

 一方、トランプ大統領は15日、サウジのサルマン国王と電話会談した。会談後、トランプ氏は「(国王は)何も知らなかったと非常に強く言った」と強調したうえで、「私には、ならず者の殺し屋がやったようにみえる」と語った。また、ポンペオ米国務長官は同日、サウジの首都リヤドへ向かった。行方不明問題についてサウジ側と協議する予定だ。(ワシントン=杉山正)