「「トランプを弾劾せよ」 司法長官更迭に抗議集会」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2018年11月9日11時37分)から。

 トランプ米大統領がセッションズ司法長官を更迭し、長官代行に自身に忠誠を誓うウィテカー司法長官首席補佐官をあてたことを受け、8日に全米各地で抗議集会が開かれた。ワシントンのホワイトハウス前では1千人以上の市民が集まり、「誰も法を超越しない」と連呼した。

 集会では、参加者が「トランプを弾劾(だんがい)せよ」「民主主義を守ろう」といったプラカードを掲げた。自営業エリザベス・アングルさん(47)は「この2年、毎日、立憲主義の危機が高まっている。そして危機はここまできた」と話し、「ホワイトハウスに自分が法を超越していると考えている一人の男がいる。トランプ氏に『違うよ』と言いに来た」と語った。

 ウィテカー氏は、2年前の大統領選に介入したロシアとトランプ陣営との関係をめぐりマラー特別検察官が進める「ロシア疑惑」の捜査に批判的な姿勢を示してきた。ウィテカー氏が長官代行としてロシア疑惑捜査を監督することで、捜査が骨抜きにされる懸念が出ている。

 ワシントン・ポスト紙(電子版)は8日、ウィテカー氏と親しい人物の証言として、同氏は捜査から外れるつもりはなく、トランプ氏から証言を得ることにも懐疑的だと報じた。

 6日の中間選挙で下院の過半数を握った民主党は議会での追及を強める構えで、関係機関にマラー氏の捜査資料やセッションズ氏更迭関連の資料を確実に保存するように求めている。(ワシントン=杉山正)