「留学生選手「指示わからずストレス」 暴力問題で見直し」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2018年12月22日10時57分)から。

 バスケットボールの全国高校選手権(ソフトバンクウインターカップ朝日新聞社など主催)が23日から、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで始まる。今年6月に留学生の男子選手が審判を殴ってけがをさせた問題を起こした宮崎・延岡学園も出場する。

 問題が起きたのは、長崎県で6月にあった全九州高校体育大会準決勝。コンゴ民主共和国から来たばかりの留学生が試合中に男性審判を殴り、口の中を切るけがを負わせた。選手は自主退学し、帰国。延岡学園高校総体を辞退し、監督は解任された。

 大きな要因は、留学生のホームシックだった。延岡学園には2年前までフランス語が話せる英語教師がいて留学生たちの話し相手となっていたが、今年は退職して不在だった。「コミュニケーション不足だったと思う」と佐々木博之教頭は振り返る。

 延岡学園には帰国した選手以外に、男子が1人、女子が2人の留学生がいる。コンゴ民主共和国、マリからの留学生で、いずれもフランス語が公用語の国だ。学校側は3人のために、宮崎県内の大学でフランス語を教えている講師を週1回招き、悩みを聞き、日本語を教えるようにした。佐々木教頭は「試合中の監督の指示の意図がわからず、ストレスを感じていたことがわかった」と話す。

 (後略)

(河野正樹、松本麻美)