沖縄県民投票は24日、投開票される。政府が進める米軍普天間飛行場宜野湾市)の移設計画をめぐり、名護市辺野古の埋め立てについて「賛成」「反対」「どちらでもない」の3択で民意を示す。24日深夜には大勢が判明する見通し。

 投票する資格があるのは18歳以上の115万3589人(24日見込み)。県によると、23日までに23万7447人(20・58%)が期日前投票を済ませた。期日前投票ができる日数は異なるが、昨年9月の知事選では投票日の前日までに35・13%が投票を済ませた。

 玉城デニー知事は23日、那覇市で県主催の投票を呼びかけるイベントに出た後、記者団に「埋め立てに対し、明確に意思が示されるということは大変意義がある。日本国民全体に、県民投票の意味と結果をしっかり受け止めてもらいたい」と話した。

 県民投票の結果に法的拘束力はないが、県民投票条例は、最も多かった選択肢が投票資格者総数の4分の1に達した場合、知事は結果を尊重しなければならず、首相と米大統領に通知する、と定める。玉城氏は3月1日に上京し、官邸や米大使館を訪れて結果を伝える考えだ。(伊東聖)