米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設計画で、政府は25日午後、名護市辺野古沿岸部の新たな区域へ土砂投入を始めた。玉城デニー知事は安倍晋三首相との19日の会談などで再三中止を求めたが、政府は強行した。

 新たな区域はキャンプ・シュワブの南西側。広さは約33ヘクタールで、埋め立て予定区域全体の5分の1にあたる。東隣の区域では昨年12月に土砂投入を始め、6・3ヘクタールのうち4割弱が土砂で埋まった。政府は来年夏にもこれら南側全域の「陸地化」を終える構えだ。

 一方、キャンプ・シュワブの北東側では、広範囲にわたる軟弱地盤が確認され、大規模な地盤改良工事が必要なことがわかっている。