支持は広がっていない。自民新顔の島尻安伊子氏(54)の集会や街頭演説を取材しながら、最後までその実感は変わらなかった。投開票日5日前の総決起大会は約1600席のホールで立ち見が出るほどだったが、建設業界などの動員が目立ち、無党派層への浸透が進んでいないのは明らかだった。

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を容認する立場を明確にしたことが原因の一つだろう。昨秋の知事選で「移設反対」を掲げる玉城デニー氏が当選し、今年2月の県民投票で「埋め立て反対」が7割を超えた。にもかかわらず政府が土砂投入を続ける現状に、怒りを感じている県民は多い。

 

(後略)

伊藤和行) 

(岡田将平)