「戦争で島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」――。北方四島ビザなし交流の訪問団の一員として同行した日本維新の会の丸山穂高衆院議員(大阪19区)が訪問団長に質問を繰り返した。同行記者団の音声データに基づく、丸山議員と元島民とのやりとりは次の通り。
丸山氏「今日行ったお墓は、本当に骨が埋まっていないんですよね」
元島民「と私は思っているんです。もしあれでしたら千島連盟(千島歯舞諸島居住者連盟)の担当者に確認します」「骨があるかないかは、それは掘り返したわけじゃないから分かりません。(国後島の)古釜布に住んでいた人たちは、おれたちの墓はここじゃないと言っているわけですよ。違うところだと言っているわけですよ」
丸山氏「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」
元島民「戦争で?」
丸山氏「ロシアが混乱しているときに、取り返すのはオーケーですか」
元島民「戦争なんて言葉は使いたくないです。使いたくない」
丸山氏「でも取り返せないですよね」
元島民「いや、戦争するべきではない」
丸山氏「戦争しないとどうしようもなくないですか」
元島民「戦争は必要ないです」
【中略】
丸山氏「何をどうしたいんですか」
元島民「何をですか」
丸山氏「どうすれば」
元島民「どうすれば、って何をですか」
丸山氏「この島を」
元島民「率直に言うと、返してもらったら一番いい」
丸山氏「戦争なく」
元島民「戦争なく。戦争はすべきではない、これは個人的な意見です」
丸山氏「なるほどね」
元島民「早く平和条約を結んで解決してほしいです」