「野党が資料要求した1時間後に名簿裁断開始 桜を見る会」

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以下、朝日新聞デジタル版(2019/11/28 20:40)から。

内閣府が公表した大型シュレッダーの使用者記録表。それによると、5月9日には2回使われており、そのうち1回が招待者名簿を細断したとする「人事課」だった(同府提供)

 今年4月の首相主催の「桜を見る会」の招待者名簿が野党議員が同会に関連する資料を要求した5月9日に廃棄されたことをめぐり、内閣府は28日、4月17日から5月15日までの廃棄に使った大型シュレッダーの「使用者記録表」を野党の追及本部の会合で公開した。廃棄した当日の使用回数は2回だった。

 政府側は開催から約1カ月後の5月9日に廃棄した理由を「各局の使用が重なって調整した結果」と説明。野党側は共産党の国会議員から資料要求があったため国会の追及を逃れようと意図的に廃棄した可能性があるとして、「使用が重なった」ことを裏付ける資料の公開を求めていた。

 今回公開された記録表は手書きで、日付、使用開始時間、終了時間、廃棄量(袋数)の項目があり、部局名や使用者の名前は黒塗りで提出された。

 それによると、1日あたり4~5件程度、おおむね1~2時間程度使用されていた。政府はこれまで、「4月22日に(使用)予約を入れた」と説明。この日の会合では、5月9日の午後1時20分に利用を開始。1時間25分かけて12袋分の資料を細断したと説明した。この日の使用は2回だった。

 野党側は、5月9日までに1時間半程度の「隙間がある」と指摘。5月7、9日の午前には使われた記録がなく、野党議員が資料要求した約1時間後に廃棄を始めていることなども疑問視した。「予約表と使用表をすりあわせないと納得できない」などとして、4月22日時点での予約状況を確認するため、改めて「予約表」の提出を求めた。(小林豪