「改憲勢力3分の2が焦点 1人区、野党共闘は 参院選」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2019年1月1日13時00分)から。

 今年の夏は、第2次安倍政権になって3回目の参院選が行われる。過去2回は自民党が勝利し、与党は「改憲勢力」と合わせて憲法改正の発議に必要な3分の2を上回る議席を得た。今回の改選後も3分の2以上の議席を維持できるかが最大の焦点だ。議席を大きく減らせば、安倍晋三首相が悲願とする憲法改正は遠のく。

 参院の定数は、昨年7月の公職選挙法改正で6増えた。3年ごとに半数が改選され、今回は選挙区74と比例区50の改選議席124を争う。

 自民党は現在、参院で123議席あり、消費税導入などの影響で1989年参院選に惨敗して失った単独過半数を再び取り戻している。今回は67議席が改選の対象で、全議席を守れば単独過半数を維持できる。ただ、改選対象の議席は、2001年の「小泉旋風」を上回る歴史的勝利となった13年の参院選で得たものが大半だ。16年は56議席で、過半数を維持するのは容易ではない。一方、自民、公明両党で計53議席なら与党の過半数を維持できる。公明党の改選議席は11で、高いハードルとは言えない。

(後略)

菊地直己 別宮潤一