「推薦と招待、使い分ける首相 識者「これこそご飯論法」」

f:id:amamu:20051228113059j:plain

以下、朝日新聞デジタル版(2020/1/29 7:00)から。

 「桜を見る会」の問題は28日の衆院予算委員会でも焦点となった。一問一答形式の論戦でも、安倍晋三首相は正面から答えない姿勢を続けた。「ご飯論法」と呼ばれる意図的に論点をずらす答弁手法を分析してきた上西充子・法政大教授の目にはどう映ったか――。

うえにし・みつこ 1965年生まれ、専門は労働問題。質問の趣旨をずらした答弁を「ご飯論法」と指摘し、注目を集めた。国会審議を路上で放映する活動を全国で続ける。

 野党統一会派小川淳也氏(無所属)は「ご飯論法を避けるために念入りにお尋ねします」と前置きした。「ご飯論法」とは「朝ごはんを食べたか」と聞かれ、パンを食べているのに「(コメの)ご飯は食べていない」と答えるごまかしの答弁手法を指す。

 小川氏 仮に内閣府への推薦者名簿を事務所も廃棄したとする。しかし政治活動をする以上、首相の後援会名簿には桜を見る会の参加者が記録されているはずだと思う。

 首相 推薦者名簿はすでに廃棄をしている。それ以外に桜を見る会の招待を確認できる名簿などは作成をしていない。

 審議をインターネット中継で見た上西さんは、「これこそご飯論法」と指摘した。首相が「推薦」と「招待」を意図的に使い分けているとみる。

(後略)

(聞き手・永田大)