「答弁グラグラの北村大臣、与党からも不安「ご高齢で…」」

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  以下、朝日新聞デジタル版(2020年2月7日 21時37分)から。 

 「桜を見る会」の推薦者名簿の一部を内閣府が白塗りして国会に提出した問題で、政府の公文書管理を担当する北村誠吾地方創生相は7日、白塗り行為は「改ざんには当たらない」との認識を改めて示した。法律違反と指摘している野党からの反発は必至だ。
 閣議後の会見で語った。
 北村氏は白塗りをめぐり、「行政文書に記録されている内容を修正して、別の行政文書を新たに作成し、別のものとわかるように保存しておくことはありうる」と説明。「公文書管理法に反するものではない」と述べた。


答弁、不安定さ増す
 北村氏の公文書管理に関わる国会答弁は、不安定さを増している。会見後に開かれた衆院予算委員会でも、立憲民主党黒岩宇洋氏に桜を見る会の推薦者名簿の保存期間を定めた根拠を問われた。北村氏は「確認している」として答えられなかったり、言い間違いを繰り返したり。たびたび審議が中断。野党議員が退席して、そのまま散会する事態となった。
 結局、消化できなかった審議時間は10日に補うことで与野党が合意したが、北村氏が再び標的になる可能性がある。黒岩氏は記者団に「(閣僚としての)資質がまったくもって欠けている」と語った。
 前日の予算委も、不安定な答弁で混乱したばかり。北村氏は会見で「基本的な大臣としての心得不足というところを補っていく」と宣言したが、言葉通りにはならなかった。
 与党内にも不安の声は広がる。自民党世耕弘成参院幹事長は会見で「予算委の答弁は瞬発力が問われる。北村氏は(73歳の)ご高齢で瞬発力は難しいと思うので、秘書官やスタッフのサポートが重要だ」と指摘した。
 にわかに注目を浴びる資質問題。北村氏は「国会対応のため」として、9日の秋田県への視察を中止することを決めた。(松山尚幹、永田大)