「志位氏、小沢氏政治塾で講演 野党連合政権へ「決断を」」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/2/9 21:53)から。

 共産党志位和夫委員長は9日夜、東京都内で開かれた国民民主党小沢一郎衆院議員が主宰する政治塾で講演した。共産を含む「野党連合政権」構想について、野党間で合意できるかどうかが今後の選挙協力のあり方にも関わると主張。「もうそろそろ決断してもいいのでは」と各党首に呼びかけた。

 志位氏が小沢氏の政治塾で講演するのは初めて。塾生ら約100人の前で志位氏は、小沢氏との関係について「二十数年間は立場が異なり、お互いに批判をし合う関係にあった」と説明。その上で「この5年間は野党共闘を進めるうえで、小沢さんを信頼し、さまざまな協力をしてきた」と語った。

 志位氏は昨年の夏に打ち出した「野党連合政権」構想について、「政権をともにする政治的合意が大事だ。他の野党の皆さんも、我々と一緒に政権を奪っていく決断をしようではないか」と訴えた。

 次の衆院選野党共闘を実現するには、小選挙区での候補者調整がカギとなる。志位氏は「(他の野党と)政権合意が得られるかどうかで、ずいぶん選挙協力の度合いが異なってくる。政権をともにしようと腹をくくってくれれば最大限の選挙協力ができる。そこまでいかないと、それなりのものにならざるを得ない」と語った。

 一方で、自衛隊日米安全保障条約をめぐる共産党の見解は「政権に持ち込まない」とし、連合政権への関わり方も「私たちは閣内でも閣外(協力)でもどっちでもあり」と柔軟な姿勢を示した。

 志位氏を招いた小沢氏は講演後、記者団に「共産党になんやかんや言うやからもいるが、そんなことを言いながら、共産の票だけが欲しいというのはとんでもない話だ」と述べた。衆院選で100人規模の擁立も示唆するれいわ新選組については「各党が候補者を立てると、必然的に野党は共倒れし、壊滅的な敗北を喫する。れいわの山本太郎さんも野党が一つになって、力を合わせてやろうというときは、必ず協力してくれると思う」と語った。(小林豪