「安倍政権の継承「しない方がいい」57% 朝日世論調査」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2020年4月27日 22時00分)から。

朝日新聞社は、政治意識に関する全国世論調査(郵送)を行った。来秋に自民党総裁の任期満了を迎える安倍晋三首相の次の首相は、安倍政権の路線を引き継ぐほうがよいかを尋ねたところ、「引き継がないほうがよい」が57%で、「引き継ぐほうがよい」の34%を上回った。次の首相にもっとも必要なものを5択で尋ねると、「公正さ・誠実さ」が「リーダーシップ」を上回り、最多だった。
 安倍路線の継承について、無党派層は「引き継がないほうがよい」68%が「引き継ぐほうがよい」19%を上回った。自民支持層では「引き継ぐほうがよい」60%、「引き継がないほうがよい」33%だった。
 自民党が党則を変え、安倍首相が党総裁を4期目も続けることへの賛否も聞いた。「反対」66%が「賛成」26%を上回った。自民支持層は「賛成」48%、「反対」46%で拮抗(きっこう)した。無党派層は「反対」73%が「賛成」16%を上回った。
 安倍首相の次の首相にもっとも必要なものは何かを5択で聞いたところ、「公正さ・誠実さ」40%、「リーダーシップ」22%、「政策・理念」20%、「調整能力」11%、「発信力」4%と続いた。
 自民支持層は「リーダーシップ」32%に続いて、「公正さ・誠実さ」25%、「政策・理念」24%。無党派層では「公正さ・誠実さ」が46%と最多で、「政策・理念」「リーダーシップ」がともに17%だった。
 次の首相に「公正さ・誠実さ」を求める人が多いのは、森友・加計問題や「桜を見る会」などで安倍首相の政治姿勢に批判が出たことが背景にあるとみられる。
 次の首相に誰がふさわしいかを7択で尋ねると、石破茂氏が24%、小泉進次郎氏13%、河野太郎氏7%、岸田文雄氏と菅義偉氏、枝野幸男氏はいずれも6%。「この中にはいない」がもっとも多い29%だった。石破氏は自民支持層や無党派層でも名前を挙げた6人中でトップだった。
 自民支持層では、石破氏25%、小泉氏14%、岸田氏10%、河野氏10%、菅氏9%、枝野氏1%、「この中にはいない」22%。無党派層では、石破氏20%、小泉氏13%、河野氏7%、岸田氏4%、枝野氏4%、菅氏3%、「この中にはいない」38%だった。
 これからの首相交代のあり方についても尋ねた。「自民党の中から首相が選ばれ続けるほうがよい」は44%、「衆院選による政権交代で首相が代わるほうがよい」は46%と割れた。
 調査は全国の有権者から3千人を選び、郵送法で3月上旬から4月中旬に行った。有効回答は2053で、回収率は68%。
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 調査の詳報や質問と回答は後日掲載します。