「一斉休校の独断、議事録もなく 危機に幅きかす権威主義」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2020年5月4日 7時00分)から。

 国家の政策は国民の生き死にを左右する。新型コロナウイルスの感染が広がり、多くの人々がこの事実に向き合わざるを得なくなった。国家は、主権者から預かった権限を正しく使っているのか。リーダーは説明責任を果たしているのか。憲法国民主権のあり方が問われている。
休校要請の決定、議事録なく
 「判断に時間をかけるいとまがない中において、私の責任において判断をさせていただいた」
 3月2日の国会で、全国一斉休校要請の経緯を聞かれた首相はこう説明した。
 要請は、首相が2月27日夕、政府の対策本部会合で突然打ち出した。法的な根拠も、よるべき専門家の明確な意見もない政治判断。方針決定はそのわずか約5時間前、首相と側近ら限られたメンバーによる「連絡会議」の場だった。

 

 (後略)

 

(上沢博之、編集委員・豊秀一)