ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官に暴行されて死亡した事件がきっかけとなり、米スポーツ界で黒人への差別問題が再燃している。抗議でデモ行進に参加した選手もいる。過去に抗議を抑え込んだプロリーグは過ちを認めて謝罪した。

 3日、カリフォルニア州オークランド。米プロバスケットボールNBAのウォリアーズに所属するステファン・カリーは、かつての本拠があった地で多くの人に交じり「ジョージ・フロイド」と叫んでいた。同僚のクレイ・トンプソンらと事件に抗議する平和的な行進に参加し、チームの公式ツイッターで拡散された。

 2度のシーズン最優秀選手(MVP)に選ばれたカリーは、5月31日に音声メディア上で「黒人社会の外にいる人たちが違和感を感じ、声を上げるなど心情的な変化がなければ、同じ状況に居続けることになる」などと訴えていた。繰り返される悲劇に終止符を打つ解決策を求めた。

 (後略)

 

(遠田寛生)