「自民議員も「臨時国会開いて」 党幹部は早期召集拒否」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/8/5 6:00)から。

 野党4党による憲法の規定に基づく臨時国会の召集要求をめぐり、自民党は4日、早期の召集に応じない方針を野党側に伝えた。野党は、憲法の規定を軽んじるかのような対応を強く批判。自民党の一部からも、新型コロナウイルス対策のための早期召集を求める声が上がり始めた。(清宮涼安倍龍太郎

 4日午後、国会内であった自民党森山裕立憲民主党安住淳国対委員長の会談。野党が4日前に求めた憲法に基づく早期の国会召集に、森山氏は「ゼロ回答」で応じた。

 「お盆も関係なく、国会を明日にでも開こう」と迫る安住氏に、森山氏は「付託すべき法案が定かではない」。国会で審議すべき案件が生じてから召集するのが「慣例」だとして、にべもなく断った。

 両氏はコロナ対策などを質疑するため、少なくとも関連する委員会の閉会中審査を続ける必要性は確認。ただ、森山氏は会談後、「閉会中審査に首相が出席することはあり得ない」と明言した。

 菅義偉官房長官も4日の記者会見で、召集要求に応じない理由を「いま必要なことはコロナ対策に全力を尽くすこと」と説明。「先の国会で緊急に必要な場合の補正予算もしっかり確保している」とも語った。

 6月に成立した今年度第2次補正予算に、政府は具体的な使い道が決まっていない予備費を10兆円も計上。野党側は「国会軽視というより国会無視。国会をやりたくないのが見え見え」(共産の志位和夫委員長)と批判していた。巨額の予備費は実際に政府・与党の「国会回避」の便法に使われた形だ。