「次官候補を見せしめ降格 菅氏怒らすと…「恐怖で支配」」

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  朝日新聞の「連載 未完の最長政権-安倍政権から菅政権へ」。その「第一部 第7回」。

以下、朝日新聞デジタル版(2021/1/18 7:00)から。

 新聞紙上に、ひっそり載った国土交通省の人事。霞が関の官僚たちは、菅官房長官による降格人事だとささやきあった。菅氏の人事へのこだわりは、「恐怖による官僚支配」とも指摘される。

 2017年7月5日の朝日新聞朝刊。5面に、中央省庁の幹部人事を伝える記事が大きく載った。記事の見出しは「省庁人事 にじむ『安倍カラー』 首相秘書官に『スピーチライター』抜擢(ばってき)」。首相、安倍晋三のスピーチライターを務めていた当時42歳の若手だった内閣副参事官、佐伯耕三の首相秘書官起用を報じたものだ。

 しかし、この記事が載るページには国土交通省内で「菅カラー」と目された人事もひっそり載っていた。

 それは、鉄道局長が自動車局長に移る人事だった。

 (後略)