「政府は医療支援・PCR拡充を ノーベル賞4氏声明」


2週間ほど前になるが、ノーベル賞受賞四氏の新型コロナウィルス感染症対策に関する 1月8日の声名。
医療崩壊を防ぐ医療現場への支援、PCR検査拡充・無症候感染者の隔離の強化などを訴えている。

以下、しんぶん赤旗(2021年1月10日(日))より。

政府は医療支援・PCR拡充を
ノーベル賞4氏声明
 ノーベル医学・生理学賞を受賞した大隅良典、大村智本庶佑山中伸弥の4氏が8日、新型コロナウイルス感染症の拡大が深刻化するなか、医療支援やPCR検査の拡充などを実行するよう政府に要望する声明を発表しました。

 声明は、過去1年にわたるコロナ感染症の拡張がいまだに収束せず、緊急事態宣言が出された現状を「憂慮」するとして、五つの方針を政府に要望し、実行を求めています。

 (1)医療機関と医療従事者への支援を拡充し、医療崩壊を防ぐ。

 (2)PCR検査能力の大幅な拡充と無症候感染者の隔離を強化する。

 (3)ワクチンや治療薬の審査および承認は、独立性と透明性を担保しつつ迅速に行う。

 (4)今後の新たな感染症発生の可能性を考え、ワクチンや治療薬等の開発原理を生み出す生命科学、およびその社会実装に不可欠な産学連携の支援を強化する。

 (5)科学者の勧告を政策に反映できる長期的展望に立った制度を確立する。

 大隅氏は細胞のオートファジー(自食作用)の仕組みの解明によって2016年、大村氏は寄生虫による感染症の治療法開発によって15年、本庶氏はがん免疫療法の発見によって18年、山中氏はiPS細胞(人工多能性幹細胞)の研究によって12年に、それぞれノーベル医学・生理学賞を受賞しました。