鎌倉には歴史を感じることのできる切通しがいくつかあるが、これまでていねいに歩いたことはない。今日は、そのうちのいくつかの切通しを歩きながら北鎌倉から長谷まで歩こうと思う。
相棒といっしょに北鎌倉駅から歩き始める。まず、巨福呂坂(こぶくろざか)切通をめざす。巨福呂坂(こぶくろざか)切通は、鎌倉七切通しのうちのひとつ。
円覚寺の前を通る。
鎌倉の風情ある住居が続く。
閻魔像で有名な円応寺(えんのうじ)前を歩く。
行く手に巨福呂坂洞門が見える。この横には巨福呂坂送水管路ずい道跡がある。ここは日露戦争後の横須賀海軍の水道みち跡である。日露戦争勝利による海軍拡張によって走水だけでは供給が間に合わなくなり、愛川村から逸見まで送水線路が建設されたという。
巨福呂坂洞門を通過する。
ただひたすらに座禅するという意味の「只管打坐」(しかんたざ)と書かれた道元の顕彰碑がある。同時通訳者の國広正雄さんがこれをもじって「只管朗読」を提唱されていたことを思い出す。
巨福呂坂(こぶくろざか)切通へ向かうと、先ほどの巨福呂坂送水管路ずい道跡のもう片方の出口に出た。
実際に歩いてみてわかったことだが、巨福呂坂(こぶくろざか)切通へ行くのであれば、鶴岡八幡宮からほど近いので、北鎌倉駅よりもむしろ鎌倉駅からのアクセスのほうがよいだろう。
巨福呂坂(こぶくろざか)切通は私有地になっていて行き止まりになっていた。
北鎌倉方面への元の道を引き返す。北鎌倉から源氏山を越えて大仏・長谷に抜けるハイキングコースを歩くためだ。
途中、山ノ内の花仙(かせん)でどらやきと栗まんじゅうを買う。
本日の二つ目の切通しである亀ヶ谷坂切通をめざす。巨福呂坂洞門から北鎌倉駅に向かってハイキングコースを左に曲がる。亀ヶ谷坂切通は、四輪は通行できないが二輪は通行できると書いてある。
本日三番目の切通しは化粧坂(けわいざか)切通。源氏山に向かう化粧坂切通。住宅地から急坂となる。
休憩後、源氏山から大仏ハイキングコースに入る。
途中、小坪方面を眺める。
大仏ハイキングコースを進む。
大仏に下りる直前に大仏切通に行くルートがあり、こちらを進んでいく。
大仏切通を進んでいく。
まさに切通しらしい景色が続く。
大仏切通のやぐら。
火の見下入り口近くにある大仏切通の看板。
火の見下に下りる。
大仏隧道を通る。
大仏隧道を振り返る。大仏隧道と大仏の間に源氏山経由で北鎌倉に抜けるハイキングコース入り口がある。このハイキングコースを少し上ると、左に大仏切通に通じている。
大仏のある高徳院を左に見ながら長谷に向かう右側にUNI COFFEE ROASTERYというコーヒースタンドがある。相棒は浅入りのコーヒーを、私は深入りのコーヒーとソフトクリームを楽しんだ。
今日は、鎌倉七切通のうち、巨福呂坂(こぶくろざか)切通・亀ヶ谷坂切通・化粧坂(けわいざか)切通・大仏切通の4つの切通しを回った。朝夷奈切通と名越切通は、先日訪れたので、鎌倉七切通のうち、残すは極楽寺切通だけとなった。後日、極楽寺切通を訪問したい。