以下、朝日新聞デジタル版(2021/2/9 19:00)から。
コロナ禍で自転車業界に追い風が吹いている。自転車部品大手のシマノが9日発表した2020年12月期決算は大幅増益を記録。21年12月期は売上高、純利益ともに過去最高を見込む。「密」を避けるために自転車を買う人が増え、工場はフル稼働が続く。しばらくは業績にブレーキがかからなそうだ。
20年12月期の売上高は前年比4・1%増の3780億円、純利益は22・5%増の634億円だった。自転車部品の売り上げが、コロナ禍からいち早く立ち上がった中国で3割伸び、日本でも1割弱伸びた。島野容三社長は「欧米でも急速に需要が伸びており、完成車メーカーの大増産にあわせて、シマノも国内外の工場でフル稼働で生産している」と話す。
活況は今年も続きそうで、シマノは約250億円を投じて生産態勢を強化する方針だ。21年12月期の売上高は前年比20・5%増の4555億円、営業利益が27・0%増の1050億円、純利益は20・5%増の765億円と、いずれも過去最高を予想する。
(後略)
(森田岳穂)