週刊文春を買った。
定期購読している雑誌以外は、週刊誌を買うことは全くと言ってよいほどないのだが、今週の週刊文春は、菅首相の長男が勤務している東北新社による総務省幹部接待問題で、音声データがスクープされているということで購入した。この文春記事によって、総務省幹部のウソと総務大臣の隠蔽が明確になった。
他に、7年前の橋本聖子氏のセクハラ問題。自民党議員の白須賀氏の緊急事態宣言下の高級ラウンジ通いが掲載されている。こちらも、橋本聖子氏が果して東京オリンピックの会長にふさわしい人物なのか。国際的にいっても、危機管理上だいじょうぶなのか。問題を明確にしている。まさに「文春砲」と言われるのにふさわしい。
こうしたスクープ記事を世に出すには、社として、なにより記者にジャーナリスト精神の発揮を応援する体制をつくらなければいけない。埋め草的な仕事から記者を外して記者に自由に取材させなければいけない。そして先輩記者がつくるデスクの水準が高くなければ、政治スクープなどできっこない。
いま朝日新聞をはじめ一般紙によるスクープ記事が少ないのはどうしてなのか。深く考えてみる必要がある。