以下、朝日新聞デジタル版(2021/2/23 17:03)から。
コロナ患者の受け入れを巡る不適切発言や、滝川市立病院(北海道滝川市)からの高額報酬などの問題が指摘されている旭川医科大学(同旭川市)の吉田晃敏学長の解任や辞任を求め、学内で署名活動をしている教授らの団体「旭川医科大学の正常化を求める会」は、同大の学長選考会議に対し、24日にも解任請求を行う方針を固めた。集まった署名が22日までに請求に必要な数を超えたという。
同大の規定によると、教職員のうち、専任の教員や事務部門の幹部など「意向聴取対象者」の過半数の請求があれば、学長選考会議に学長の解任請求ができる。会によると、約2千人の全教職員のうち921人の署名が集まった。約400人の意向聴取対象者からは半数を超える207人の署名が寄せられた。
また、大学幹部によると、学長選考会議の議長を務める松野丈夫氏ら理事4人が会議の委員を辞任したという。4人は付属病院長だった古川博之氏の解任処分を決めた役員会の構成員だった。大学は「学長選考会議で審議し、決定した内容に関しては公表する考えがある」(福田俊彦・顧問弁護士)としていたが、これらの経緯を公表していない。(井上潜)