「山スキー入門」を読んだ

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山スキー入門(山と渓谷社 編)

 ゲレンデスキーよりむしろ山スキー(今風にいえばバックカントリーか)に興味があり、4シーズン前より集中的に始めたスキー。もちろん、いきなり山スキーなど無理な相談だ。まずはゲレンデでの基礎スキーがきちんとできなければ話にならない。

 

 「山スキーに必要な技術レベルは?」

 (前略)だから山スキーを始めるには一定の滑走技術レベルが必要だ。ひとつの基準は、スキー場のいかなる斜面も滑り降りられること。さらに、ターンの大きさやスピードをどんな状況下においてもコントロールできればなおのことよし。ゲレンデの未圧雪コースなどでパウダーの感触を体験済みというのも必要条件だ。

 体力面でいえば、普段からジョギングやちょっとした筋力トレーニングなどの運動をしている人、週末にゲレンデでみっちり滑っている人であれば初級BCツアーに難なく参加できるだろう。ともあれガイド同伴であれば、参加者の技術と体力に合わせてツアーを開催してくれる。山スキーは上級者だけのものではない。ゲレンデスキーヤーなら誰にでも扉は大きく開かれている。(「山スキー入門」p.14)

 「雪山を滑るため」には、まず「ゲレンデ内の未圧雪斜面を滑る」「残雪期のツアーに参加する」「厳冬期のツアーに参加する」という展開はなるほどロジカルですねと思った。

 山スキーに入門するためには、道具のことや準備、山のことを知らないといけない。そうしたことも本書には書いてあるが、それらはまだ耳学問のレベルである。

 本書に書かれているように、「スキー場のいかなる斜面も滑り降りられること」をひとつの基準としたい。