「大谷翔平、7失点KOもエ軍大逆転勝ち 9回一挙7得点で約6時間の大乱戦制す」

以下、Full-Count(2021.07.01)より。

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4点ビハインドのまま迎えた9回にエンゼルスは追いつく
エンゼルス 11ー8 ヤンキース(日本時間1日・ニューヨーク)

 エンゼルス大谷翔平投手は30日(日本時間1日)、敵地でのヤンキース戦で1回もたず7失点でKOされた。メジャーで初となる「1番・投手」で出場したものの、5つの四死球を与えるなど大乱調で7失点。だが、エンゼルスは4点ビハインドで迎えた土壇場の9回にウォルシュがチャップマンから同点満塁弾を放って追いついて、大谷の黒星を消すと、レンヒーフォが勝ち越しの適時打。9回一挙7得点で大逆転勝ちした。

 大谷は初回の第1打席で中飛に倒れたが、味方が2点を先制した。だが、その裏、先頭のルメイヒュー、ボイト、サンチェスと3連続四球を与えて無死満塁のピンチを背負う。スタントンには左前適時打。トーレスにも左前適時打を浴びて、1アウトも取れないまま同点に追いつかれた。オドーアを空振り三振に仕留めて1死としたが、アンドゥハーの三塁ゴロの間に3点目を奪われて逆転。フレイジャーへの死球で再び満塁となると、ガードナーには押し出し四球を与えた。

 ここで大谷は降板となり、外野にも入らずにベンチへと退いた。さらに代わったスレガースが走者一掃の適時二塁打を浴びて、大谷は2/3回で2安打5四死球7失点でマウンドを降りることになった。

 大谷が降板したあと、試合は雨で大乱戦に。3回のヤンキースの攻撃中に強い雨が降り出して試合は中断。42分間の中断ののち、試合は再開されたものの、3点をリードしたヤンキースの5回の攻撃前に雨が強まり、再び中断。2度目の中断は1時間31分にも及んだが、現地23時30分に試合は再開された。

 ヤンキース4点リードのまま迎えた9回、ヤンキースは守護神チャップマンがマウンドへ。エンゼルスはウォード、スタッシー、レンドンと3つの四球で満塁とすると、ウォルシュがこの日2本目の本塁打となる20号グランドスラムを放って、土壇場で同点に。チャップマンがキャリアで初めて被弾した満塁弾で試合は振り出しに戻り、大谷の黒星はなくなった。

 さらにエンゼルスはゴセリンが四球、フレッチャーが中前安打を放って1死一、三塁とすると、代打レンヒーフォが適時打を放ち、試合をひっくり返した。ウォードも適時二塁打を放ってリードを拡大。9回に一挙7点を奪うと、その裏を守護神イグレシアスが締めて大逆転勝利を飾った。(Full-Count編集部