旗棹の丘を訪れる

 由緒ありそうな古いホテルで私は生ガキと白ワイン、娘はスコーンと紅茶で軽食をとる。
 1845年というから、ワイタンギ条約から5年後のことだが、ノースランド(Northland)の土地戦争の最中に、Ngapuhi(ンガプヒ)のリーダーのホネ=へケ(Hone Heke)が、パケハの権威である旗竿(フラッグスタッフ)を4回も引き倒したというマイキ(Maiki)と呼ばれるフラッグスタッフの丘(Flagstaff Hill)を見に行く。
 山の上にある5番目になるであろう旗竿を見学し、再度、ラッセルの中心に戻る。
 ラッセルは狭いから、見かけた観光客にあちこちで会う。
 不動産屋の値段を見ると、信じられないことに、ラッセルの土地と家屋の値段は、1億くらいする。こんな辺鄙な田舎の土地と家屋の値段とは信じられないほど高い。
 1835年に建てられたクライスト・チャーチ(Christ Church)というニュージーランドで一番古い教会を見学する。
 さて、ラッセルでゆっくりしていたら時間がなくなってしまった。今回は、ワイポウア・カオリ・フォレスト(Waipoua Kaori Forest)も、ターネ・マフタ*1(Tane Mahuta)も、そしてカオリ博物館訪問も、諦めざるをえないようだ。

*1:ターネ・マフタは、高さ51メートルもあるニュージーランドで最大のカウリの木。樹齢1200年から2000年と言われている。