2024-01-01から1年間の記事一覧

しんぶん赤旗日曜版が「自民党派閥パーティー資金の「政治資金報告書不記載」報道と、引き続く政治資金、裏金問題に関するキャンペーン」で、JCJ大賞受賞

本日、公示となった衆議院選挙。 今回の衆議院選挙のひとつの大きな争点は、いわゆる「裏金」議員の当落と、統一協会の支援を得て当選した統一協会議員の当落である。 上脇博之教授の追及と「しんぶん赤旗日曜版」の報道とが政権を追い詰めたことが、今回の…

本多勝一氏の「「ノーベル賞」という名の愚劣賞」(1973年)と「天皇にこそノーベル平和賞を!」(1974年)

わたしは日本被団協への今回のノーベル平和賞授与を高く評価し喜びとする者のひとりであり、日本被団協のノーベル平和賞受賞に水をかける気持ちなどこれっぽっちもないが、「ノーベル賞」そのものにたいして無批判に礼讃していると受け取られても心外なので…

日本被団協が2024年ノーベル平和賞を受賞! ーその授与(受賞)決定理由の文章がすばらしいー

2024年のノーベル平和賞は日本被団協が受賞することとなった。 以下に、受賞理由の全文が掲載されている。 www.nobelprize.org 以下は、その全文の引用。 The Norwegian Nobel Committee has decided to award the Nobel Peace Prize for 2024 to the Japane…

苗字を用いたバンド名か個人名を用いたバンド名か ーCrosby, Stills, Nash and Young と Peter, Paul and Mary ー

The Penguin Dictionary of Surnames (1967) 苗字について、いくつか記事を書いてきた。 材料が昔のバンドで申し訳ないが、今回は、苗字をつかったバンド名と、個人名をつかったバンド名を考えてみる。 4 Way Street (1971) Crosby, Stills, Nash & Young の…

いよいよ衆議院選挙です ー有権者は必ず投票に行って ひどい政治を変えましょうー

Creedence Clearwater Revival ”Fortunate Son” (1969) 今夏の酷暑日・猛暑日には耐えがたいものがありました。地球温暖化の問題は待ったなしの課題であるのに日本政府は無関心を決め込んでいてまるで危機感のないことに危機感を覚えます。 昨日、Hibakush…

John Lennon と Elton John ーなぜ個人名のジョンが姓としても使われるのかー

Elton John & John Lennon Live 28th November 1974 ミュージシャンのジョン・レノン(John Lennon) と エルトン・ジョン(Elton John)。 単に名前として受け取っているだけなので、疑問に感じることはまずないと思うが、なぜ、ジョン(John) という名前が、 個…

イメージもわかない、何と発音してよいかもわからない英語の名前がたくさんある

The Penguin Dictionary of Surnames (1967) すでに昔の話だが、私大付属高で、かけだし英語教師になった頃、映画のタイトルロールやエンドロールを見るたびに、画面を流れる俳優の英語名を「速読」できないことに情けない思いを繰り返していた。 さらに、そ…

映画「サイレント・フォールアウト」(Silent Fallout)を観てきた

伊東英朗監督による映画「サイレント・フォールアウト」( "Silent Fallout")*1を観てきた。 これは是非とも見るべき映画である。 fallout22.com ヒロシマ(1945)・ナガサキ(1945)・第五福竜丸(1954)、スリーマイル島(1979)・チェルノブイリ(1986)・福島第一原…

青年劇場「失敗の研究ーノモンハン1939」の観劇後、田中克彦「モンゴル 民族と自由」を再読した

「モンゴル 民族と自由」(1992) 青年劇場創立60周年記念公演「失敗の研究ーノモンハン1939」を観てきた。難しい作品を俳優陣がしっかりと演じていた。無謀な戦争を防ぐには何が必要となるのか。ジェンダー問題も織り込んで追求した劇だった。 今尚繰り返され…

本多勝一氏が『週刊金曜日』の編集委員を退任された

週刊「金曜日」(9/6 2024 1487号) 本多勝一氏が『週刊金曜日』編集委員を退任、高齢が理由(『週刊金曜日』1487号) 本多勝一氏が『週刊金曜日』編集委員を退任されることを知った。 長年、朝日新聞記者・編集委員として活躍され、朝日退社後は『週刊金曜日…

「…人類の歴史は、…“ヒバクシャ”の範囲がますます拡大し、多様になり、ついには全人類におよんできた歴史」(芝田進午)

今日はヒロシマに思いをはせる日である。以下、一年前に書いた記事を再掲する。 42年前の1982年3月29日から4月2日。国連大学主催の国際シンポジウム「世界の地理的―文化ビジョン」がイギリスのケンブリッジ大学で開かれ、文化史・文化論の研究者が12か国から…

Van Morrison の "And It Stoned Me" (1970)

Moondance (1970) ヴァン・モリソン(Van Morrison) の アルバム"Moondance"(1970)からのオープニング曲、「そして、心にしみた」("It Stoned Me")。 www.youtube.com 歌詞は以下を参照のこと。 genius.com 以下は拙訳。 いなかの祭りの場所から半マイルほど…

Van Morrison の "Caravan"(1970)

Moondance (1970) ヴァン・モリソン(Van Morrison) の アルバム"Moondance"(1970)からの一曲、「キャラバン」("Caravan")。 タイトルの "Caravan" とは、生活しながら移動のできる、現代であれば、キャンピングカーやトレイラーのイメージなのだろう。 もち…

機械翻訳と英語学習、ChatGPTをつかった翻訳術を紹介する本を読んだ

AI・機械翻訳と英語学習 教育実践から見えてきた未来 ChatGPT翻訳術 新AI時代の超英語スキルブック すでに二カ月ほど前の話になるが、機械翻訳やChatGPTにたいする興味から、以下の書物を読んでみた。 (1)「AI・機械翻訳と英語学習 教育実践から見えてき…

ステルス作戦なんかに騙されない、本質をつかめる観察力を 教育的社会を 市民と野党の共闘を

東京都知事選についてのわたしの素人予測は、小池百合子氏に蓮舫氏が猛追。その差10ポイントから、さらに僅差で、いずれにしても小池百合子氏と蓮舫氏の争いで勝敗が決まる。小池氏か蓮舫氏のいずれかが都知事に当選して、石丸氏は第三位と予測していた。希…

東京都知事選・選挙結果から見えてきたもの ―「市民と野党の共闘」を整えよ―

投票率60.62%で、小池百合子氏が、291万票(42.77%)。石丸伸二氏が、165万票(24.30%)。蓮舫氏が、128万票(18.81%)。 東京都知事選は、小池百合子氏の圧勝に終わった。 また石丸伸二氏が大健闘し、二位に躍り出て、蓮舫氏は三位にとどまるという、市民と野党…

今日はアメリカ独立革命記念日 ー東京都民は都知事選の投票に行こうー

芝田進午「人間の権利」(1977年) 今日は、アメリカ革命の独立記念日。 おりしも7月7日に東京都知事選挙がある。 アメリカ独立は、アメリカ革命と呼ぶべきものであり、アメリカ革命は、歴史的限界は当然ありながらも、ラディカルな市民革命であったことは間…

反自民・非小池都政を! 小池百合子氏の三選を許してはならない!

いよいよ東京都知事選。 まず、指摘しなければならない点は、現職の小池百合子都知事の評価についてである。 日本語では「ウソでしょう」は「冗談でしょう」(You must be joking/kidding.)の意味で使われることも多く、「ウソつき」が軽い意味で使われること…

着かず離れずの自公との関係を隠したい小池「伐採」都知事に騙されてはいけない

あなたの住んでいる地元・地域の公園で、「工事の説明会を告知する1500枚のチラシを配っただけで、都民や区民に周知することのないまま」(SAMEJIMA TIMES、以下ST)、(説明会は3回ほどおこなったようだが)樹齢100年の樹木もふくめて「高さ3メートル以…

記者にたいしても教師にたいしても最大限の「自由」が保障されなければならない

鮫島浩「朝日新聞政治部」(2022年) 祖父・父と、三代にわたって、朝日新聞の読者だった。 小学生の頃、本多勝一記者の「カナダ・エスキモー」を読んだ記憶がある。高校生の頃は、本多記者のベトナム関係の記事や単行本の「アメリカ合州国」を読み、本多記者…

【2024東京都知事選】おいちゃん(森川信)の「効いたねぇ」と室戸半兵衛(仲代達矢)の「これまでですな」

「男はつらいよ 第6作 純情篇」(1971年) おいちゃん(森川信)と寅さん(渥美清)の”喧嘩”は「男はつらいよ」(山田洋次監督)の見どころの一つである。 「男はつらいよ 第6作 純情編」(1971年)でも、夕子さん(若尾文子)の入浴をきっかけに可笑しな言…

「英語ヒエラルキー グローバル人材教育を受けた学生はなぜ不安なのか」を買った

「英語ヒエラルキー グローバル人材教育を受けた学生はなぜ不安なのか」(2024) 「英語ヒエラルキー グローバル人材教育を受けた学生はなぜ不安なのか」を買った。

映画「オッペンハイマー」で考えるべきこと ーヒロシマ・ナガサキという原爆被害が理由で日本は降伏したのかー

Oppenheimer 映画「オッペンハイマー」の第一印象的な個人的感想はすでに書いた。 amamu.hatenablog.com 原作は未読だが、原作以外の、映画を観る方へのおすすめの一冊である藤永茂氏の「ロバート・オッペンハイマー」についてもすでに書いた。 amamu.hatena…

映画「オッペンハイマー」で見たトリニティ実験の被曝

Oppenheimer 映画「オッペンハイマー」の第一印象的な個人的感想はすでに書いた。 amamu.hatenablog.com 原作は未読だが、原作以外の、映画を観る方へのおすすめの一冊である藤永茂氏の「ロバート・オッペンハイマー」についてもすでに書いた。 amamu.hatena…

藤永茂「ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者」

映画「オッペンハイマー」を劇場で鑑賞してみての第一印象的な感想についてはすでに書いた。 amamu.hatenablog.com 映画「オッペンハイマー」は、原爆をつくったオッペンハイマーの話だから、その内容は、オッペンハイマーが関わった理論物理学・量子物理学…

「オッペンハイマー」 ー「ヒロシマ紀元」という歴史認識と「核時代」に生きる哲学的意味を考えさせられる映画ー

Oppenheimer クリストファー・ノーラン監督*1による映画「オッペンハイマー」を劇場で観てきた。 映像もさることながら、圧倒的なロゴス、ことばの洪水の3時間だった。 1回の鑑賞では理解は難しいとの評判の映画*2で、英語も完璧に理解できたわけではないし…

【衆院補選】自民全敗という惨敗結果

www.asahi.com 昨日おこなわれた衆議院議員補欠選挙の結果を見た。印象的なものに過ぎないがいくつか感じたことを書く。 第一に、自民党惨敗を指摘できるだろう。 自民党は、島根1区こそ、候補者を立てたが、東京15区も長崎3区も候補者を立てることができな…

「これまでですな」(室戸半兵衛)<「椿三十郎」> 確かな人格をもち、深い洞察力と知恵をもって、今年こそ良い年にしたいものです

黒澤明の映画「椿三十郎」(一九六二年)*1。 不利な立場に置かれても不正を憤りお家騒動解決のためには命をも投げだす義のある九名の若い侍たち。けれども悪を成敗するための肝心の知恵と腕っぷしは十分ではない。そこに知恵も刀も強い椿三十郎(三船敏郎)が…