Solas ”Shamrock City” (2013) の ”Arbor Day”。
"Arbor Day" とは、植樹祭ということ。このなかで歌われる Columbia Gardens とは、モンタナ州はビュートにあった遊園地のこと。モンタナ州の唯一の遊園地として銅鉱山景気で1899年に立ちあがったが、1973年に閉鎖となったという*1。歌は、植樹祭そのものではないが、植樹祭の日に子どもたちが無料で楽しめた遊園地の催し物と母子の家族を描いている。
ライナーノートとして五十嵐正氏の訳があるが、以下、拙訳。
(拙訳)
さあ、急ぎましょう、ママ
最後のところまでお祈りを言える時間あるかな
父さんのリボンをほどいて
私の髪を結うのに使っていい
時間がとてもゆっくり過ぎていく
まるで一日が一年のように感じる
コロンビアガーデンズへ
さあ、急ごう!そこではメリーゴーラウンドが回り、
すてきな音楽に合わせて踊り出す
足元の芝生の奇妙な感触に
私たちは微笑みを浮かべる背が高くてハンサムなミード*2の少年たちが
湖に飛び込み、
冬の白鳥たちが
彼らのつくるさざ波に乗って揺れるコロンビアガーデンズでは
赤いベルベットの豪華な馬車が待っている
私を連れ去り、夢の国へと運んでくれる
そこには王子様がいて、
一日だけ私はプリンセスになるのよ
子どもたちは無料で楽しめる、
6月の植樹祭の日には。
(拙訳)
お母さんが1枚の硬貨を
私の手に握らせてくれるといいな
キャンディ屋さんのおじさんに渡すために
観覧車の上に来ると、
世界がとっても小さく見える
怖がらなくていいよ、ママ
絶対に落ちたりしないからコロンビアガーデンズでは
赤いベルベットの豪華な馬車が待ってくれていて
魔法の世界に連れてってくれる
豊かで優しい願いがかなえられ
時間は止まったかのように、
6月の植樹祭の日に
(拙訳)
ああ、落ち着いて、かわいいメアリー
また息が切れているわね
誇らしげに歩くクジャクを追いかけないで
クジャクって、誇り高い男たちみたいね
こっちに来て、緑の天蓋の下で横になりなさい
噴水が歌うように
甘いメロディーを奏でてるわたしを誇りに思ってくれるといいな、ママ
ドレスをありがとう
そして劇のために王冠を作ってくれてありがとう
コンテストの女王になるわ
今年は選ばれるかもしれない
パパがここにいてくれたらいいのに植樹祭を見に
*1:Columbia Gardens (amusement park) - Wikipedia
*2:おそらく、地名か家名だと思うが、この Meade がよくわからない。