Aotearoa/NZ

南半球のスキー場(15)

コロナ禍の日本にあってはたしてウィンターシーズンはどうなるのか予想が立たない時期に、四季が逆の南半球のスキー場を参考にしようと考え、「南半球のスキー場」と題して、Lonely Planet guidebookを斜め読みしてオーストラリアとニュージーランドのスキー…

「東京五輪、一部アスリートは不参加も=NZ五輪委トップ」

以下、朝日新聞デジタル版(2021年1月27日12時39分)から。 ニュージーランド・オリンピック委員会(NZOC)トップのケレイン・スミス氏は27日、国内の一部のアスリートが新型コロナウイルス流行に関連した健康への不安のため東京五輪に参加しない可能性…

「コロナに勝った「500万人のチーム」 NZ首相の手腕」

以下、朝日新聞デジタル版(2020/12/3 10:00)から。 シドニー支局長・小暮哲夫 【朝日新聞ポッドキャスト】世界の現場から ニュージーランド編 ニュージーランドは、新型コロナウイルスの対策で最も成功している国の一つです。その陣頭指揮を執っているのが、…

「NZ首相、続投確実に コロナ禍、指導力に支持 総選挙」

以下、朝日新聞デジタル版(2020/10/18 5:00)から。 ニュージーランドの総選挙(一院制、基本定数120、任期3年)が17日、投開票された。ジャシンダ・アーダーン首相(40)が率いる労働党が、最大野党・国民党を破って単独過半数を得る可能性が高まっ…

南半球のスキー場(14)

Skiing in NZ (courtesy of "Unsplash") Lonely Planet Guidebook New Zealandによる南半球のスキー場紹介の続き。 アオテアロア・ニュージーランドの南島。 アウトドアアクティビティのベースキャンプとして、Queenstown(クイーンズタウン)が有名だ。 こ…

南半球のスキー場(13)

Skiing in NZ (courtesy of "Unsplash") アオテアロア・ニュージーランドの南島のスキー場。前回はMt Huttを紹介した。 今回は、そのMr Huttに近いMt Potts(ポッツ山)。ここは元エレフォン・クラブ・スキー場(Erewhon club ski area)。アオテアロア・ニュー…

南半球のスキー場(12)

Skiing in NZ (courtesy of "Unsplash") アオテアロア・ニュージーランドの北島では、トンガリロ国立公園のルアペフ山(Mt Ruapehu)周辺のファカパパやツゥロアなどのスキー場以外にも、タラナキ山(Mt Taranaki)のように、火山スロープでのスキーができるエリ…

南半球のスキー場(11)

Skiing in NZ (courtesy of "Unsplash") 前回からアオテアロア・ニュージーランドのスキー場を紹介している。 前回紹介したファカパパスキー場のあるMt Ruapehu(ルアペフ山)の山頂を挟んだ対面にTuroa(トゥロア)スキー場がある。ここはアオテアロア・ニュー…

南半球のスキー場(10)

Skiing in NZ (courtesy of "Unsplash") 「南半球のスキー場」というタイトルでオーストラリアのスキー場を紹介してきた。ことわり書きで触れておいたように、南半球のオーストラリアやアオテアロア・ニュージーランドに行ったことはあるが、スキーはやった…

「オーストラリアとニュージーランド、全外国人の入国禁止 新型肺炎・コロナウイルス 」

以下、朝日新聞デジタル版(2020年3月19日 16時45分)から。 オーストラリアとニュージーランド(NZ)両政府は19日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、自国民と永住者、その近親者以外のすべての外国人の入国を禁止すると発表した。豪州は20日午後…

益戸育江さんのニュージーランドレポート

Lala TVで、高樹沙耶さんが、アオテアロア・ニュージーランドをレポートされていた。レポーター名が益戸育江となっていたので、あれと思っていたら、高樹沙耶は旧芸名ということらしい。 数年前に娘とハワイ島に行ったとき、娘に体験ダイビングをさせたこと…

タウランガでおこなわれた今回のテ・マタティニ

タウランガでおこなわれた今回のテ・マタティニの優勝は、テ・ワカ・フイア(Te Waka Huia)だったようだ。 私も観たことがあるが、マオリのカパハカの一大祭典であるテ・マタティニは素晴らしい。 http://www.tematatini.co.nz/pdf/MEDIA%20STATEMENT%20-%202…

New Zealand: The making of a colony, 1815-1870

アオテアロア・ニュージーランドはネイピアの博物館で購入したNew Zealand: The making of a colony, 1815-1870 (Students' Bateman historical atlas)。これは、薄い本だが、なかなか面白い図解本だ。三冊のシリーズものになっていて、私は三冊とも入手した…

New Zealand: Opening to the world, 1930s-1990s

上で紹介したシリーズの第三弾。 第二次世界大戦、第二次世界大戦後の移民、その出身地、マオリの都市への転住、コハンガレオ、マオリ語の普及、学校等、図解形式で詳しい情報が大変わかりやすく示されている。 アオテアロア・ニュージーランドの入門資料と…

New Zealand: An Emerging Identity, 1870s-1930s

上で紹介したシリーズの第二弾。 副題にStudents' Bateman Historical Atlas 2とある。出版社は、David Bateman。 移民、土地所有、交通・通信網、移民の出身地、経済・産業、キングカントリー、第一次世界大戦等、図解形式で示されている。

Claudia OrangeのThe Story of a Treaty

アオテアロア・ニュージーランドに滞在した際に購入した書籍がいくつかあるが、Claudia OrangeのThe Story of a Treatyも、そのうちの一冊だ。 これは、高校生や一般に向けに書かれたもので、80ページの薄いものだから、とても読みやすい。 1769年のキャプテ…

The Reed Dictionary of Modern Maori

フィリマコ・ブラックのCDなどを聞くときに、マオリ語初級者の私が引くのが、The Reed Dictionary of Modern Maoriだ。 これは、ワイカト大学(The University of Waikato)でマオリ語(te reo Maori)を習った講師から推薦してもらった辞書。 karakia, aroha, …

Illustrated Maori Place Names

マオリ関係の書籍といえば、Reed出版は有名な出版社のひとつ。 マオリの地名の意味を知るには本書がお薦めだ。 これは初めてクライストチャーチを訪れたときに買い求めたもの。 ニュージーランドを旅する人にとくに薦めたい。 たとえば、ロトルア(Rotorua)だ…

テ・マタティニが開かれている

アオテアロア・ニュージーランドで、テ・マタティニが、この2月22日から開催されているようだ。 このブログでも紹介したように、私もはじめてテ・マタティニに参加して、その水準の高さに驚かされたものだ。 素晴らしいそのテ・マタティニなら、また見てみた…

マオリ伝統芸能の祭典「テ・マタティニ」が開かれる

マオリの伝統芸能の祭典「テ・マタティニ」が開かれる。 前回の「テ・マタティニ」には私も連日参加したので、懐かしい。 以下は、ニュージーランド政府観光局から。 マオリ伝統芸能の祭典「テ・マタティニ」 隔年で開催されるマオリ伝統芸能コンテスト「テ…

日本の住所表記からお目当ての場所を探し当てることは日本人にとってもむずかしい

たとえば、主要幹線道路でいえば、たとえばアメリカ合州国の場合は、高速道路が数字で表され、方向を示すのにI-40 Eastといえば、インターステイト40番を東に向かうという意味であり、I-25 Northといえば、インターステイト25番を北へ向かうということになる…

母語の重要性はマオリから、イギリス語を使いこなす姿勢はシンガポールから学べ

個人的に私は、母語の重要性をマオリから、そして、母語を大切にしながらも*1イギリス語を話す姿勢をシンガポールを「反面教師」として、学ぶべきだと思っている。 一般的に言って、日本人はこの両方ともわかっていないと思うからだ。 だから、少なくともこ…

終わりに (8)

ワイカト大学(The University of Waikato)で応用言語学を学ぶと同時に、マオリ語の初級講座を受講して、マオリ語による簡単な挨拶程度は話せるようになった私は、マオリ文化の影響が色濃く残る北島は東海岸のトータルエマージョンスクールやコハンガ・レオ…

アオテアロア・ニュージーランドと母語の重要性 (7)

首都ウエリントンにあるキーウィが誇る博物館、テ・パパには、真ん中にワイタンギ条約、左にマオリ、そして右にイギリスの展示がされている大規模な展示会場があるが、まさにこれこそが今日のアオテアロア・ニュージーランドを象徴していると言えるだろう。…

母語を話す権利 (6)

基本的人権の中では生存権が何よりも重要であり、その生存権を保障するためにこそ教育権や労働権の保障が重要なのであるが、こうした基本的人権を保障するためには母語を話す権利という言語権を保障しなければならないということは案外見過ごされがちだ。 ア…

例外なくマオリは英語を話すが、マオリ語を話せないマオリはいる (5)

以上のような歴史的経緯から、今日、ニュージーランドに住むマオリにとって、英語を話すことは当たり前のことに過ぎない。今日例外なくマオリは英語を話すといっていい。それは、マオリが生きるために、まさに好むと好まざるとにかかわらず、身につけてこざ…

アオテアロアのニュージーランド化とマオリ語に対する弾圧 (4)

アオテアロアがニュージーランド化される中で、ワイタンギ条約以降、キリスト教化と英語の普及は、徐々に、また急速に進んだ。 いわばこのアオテアロアのニュージーランド化の中で、世界の他の多くの民族と同じように、マオリ語を話すことが弾圧されたという…

ニュージーランドという呼称のもつ意味 (3)

冒頭でも触れたように、ニュージーランドとは、オランダがつけたノヴァ・ゼランド(ラテン語Nova Zeelandia/オランダ語Nieuw Zeeland)(「海の土地」という意)という名称を、その後、オランダに代わって支配したイギリスが、イギリス語風に発音し直して名づ…

アオテアロアと日本文化との共通性 (2)

観光旅行先として人気が出てきているニュージーランドで、オークランドとロトルアとワイトモ洞窟の三角形を五日間ほどでまわる日本人ツアーをキーウィ(ニュージーランド人)たちは全く理解できないものとして観察しているけれど、こうした短期間の旅行であ…

アオテアロア・ニュージーランド (1)

ニュージーランドのことをマオリ語でアオテアロアというが、このアオテアロアと、ハワイ諸島、そしてイースター島、これらを結んだ三角地帯のことをポリネシア文化圏と呼ぶ。 現在ニュージーランドに暮らすマオリは、このポリネシアのハワイキという伝説的な…