Japan
芝田進午「人間の権利」(1977年) 今日は、アメリカ革命の独立記念日。 おりしも7月7日に東京都知事選挙がある。 アメリカ独立は、アメリカ革命と呼ぶべきものであり、アメリカ革命は、歴史的限界は当然ありながらも、ラディカルな市民革命であったことは間…
いよいよ東京都知事選。 まず、指摘しなければならない点は、現職の小池百合子都知事の評価についてである。 日本語では「ウソでしょう」は「冗談でしょう」(You must be joking/kidding.)の意味で使われることも多く、「ウソつき」が軽い意味で使われること…
鮫島浩「朝日新聞政治部」(2022年) 祖父・父と、三代にわたって、朝日新聞の読者だった。 小学生の頃、本多勝一記者の「カナダ・エスキモー」を読んだ記憶がある。高校生の頃は、本多記者のベトナム関係の記事や単行本の「アメリカ合州国」を読み、本多記者…
「男はつらいよ 第6作 純情篇」(1971年) おいちゃん(森川信)と寅さん(渥美清)の”喧嘩”は「男はつらいよ」(山田洋次監督)の見どころの一つである。 「男はつらいよ 第6作 純情編」(1971年)でも、夕子さん(若尾文子)の入浴をきっかけに可笑しな言…
Oppenheimer 映画「オッペンハイマー」の第一印象的な個人的感想はすでに書いた。 amamu.hatenablog.com 原作は未読だが、原作以外の、映画を観る方へのおすすめの一冊である藤永茂氏の「ロバート・オッペンハイマー」についてもすでに書いた。 amamu.hatena…
映画「オッペンハイマー」を劇場で鑑賞してみての第一印象的な感想についてはすでに書いた。 amamu.hatenablog.com 映画「オッペンハイマー」は、原爆をつくったオッペンハイマーの話だから、その内容は、オッペンハイマーが関わった理論物理学・量子物理学…
Oppenheimer クリストファー・ノーラン監督*1による映画「オッペンハイマー」を劇場で観てきた。 映像もさることながら、圧倒的なロゴス、ことばの洪水の3時間だった。 1回の鑑賞では理解は難しいとの評判の映画*2で、英語も完璧に理解できたわけではないし…
黒澤明の映画「椿三十郎」(一九六二年)*1。 不利な立場に置かれても不正を憤りお家騒動解決のためには命をも投げだす義のある九名の若い侍たち。けれども悪を成敗するための肝心の知恵と腕っぷしは十分ではない。そこに知恵も刀も強い椿三十郎(三船敏郎)が…
www.msn.com 知りませんでした。 桑田佳祐の神宮外苑を憂える新曲! 「Relay~杜(もり)の詩(うた)」を報じる「サザン桑田佳祐さん、神宮外苑を憂える新曲 坂本龍一さん遺志つなぎ」(毎日新聞)。 ラジオも聞いたが、語りが上手。 「もり」を伝える際に…
岸田政権が、安倍政権以上に、次から次へと悪法を通し、悪政を継続しているのは、実に驚くべきことだ。 まずヒロシマを利用して核抑止論を是認したことは、とりわけ被爆国の首相として許されざる政治的行為であり、ヒロシマへの冒涜として長く語り継がれなく…
アメリカ合州国の、とりわけ保守的風土においては、禁書*1運動は伝統的にめずらしいものではない*2*3が、近年、「保守層が人種差別やLGBTQ(性的少数者)について教えることに反対」し、「人種差別や性的少数者に関する教育に反対する動きが一部の保守派の間…
入管法が、自民・公明・維新・国民らの強行採決によって、改悪された。 今回の改悪は、難民申請の回数を原則2回に制限することにより申請の繰り返しによる滞在を排除し強制送還・国外退去がしやすくなったこと、そして強制退去までの期間、対象となる外国人…
河野太郎デジタル相は、日本語の使い方を間違えている。 「公金受取口座、家族名義が13万件」について、「システムのエラー」ではないと言い切ったが、これは明らかに「ヒューマンエラー」と「誤登録」をはじかない「システムのエラー」である。 「公金受取…
アメリカ合州国とメキシコとの国境線*1・「アメリカ・メキシコ国境」(Mexico-United States border)に多くの難民・移民希望者(migrants)が膨大に膨れ上がって押し寄せ(massive surge)混沌とした状況(crisis at the border)になっている*2。 U.S.-Mexico bord…
日本は、経済一流、政治二流といわれた時代があったけれど、いまの政治状況は、二流ではない。 それ以下である。 憲法の精神にのっとり、国民の権利を守ることが政治と政治家の役目である。これが基本である。 にもかかわらず、国民の権利を考えるどころか、…
WBCは日本の優勝で幕を閉じた*1。 野球に全く興味のなかった俺だが、大谷翔平の一ファンとして、あらためて大谷翔平という野球選手としての運動能力はもちろん、謙虚さ・公平さもふくめた人間性・人格の高潔さ*2、さらに彼の言語能力は素晴らしいと感じた。 …
先日たまたま徹子の部屋を見ていたら、たしか来年はどんな年になるかというような黒柳徹子氏の質問にたいしてタモリさんが「来年は新しい戦前になる」と発言していた。「あれ、タモリさん、いま「戦前」って発言したの」と素直に疑問に思って、巻き戻したら…
安倍晋三殺害事件から一ヶ月以上が経った。 日本の政治から統一協会の影響を根絶させる課題は、自民党議員の「言い訳」*1も多く、始まったともまだ言えない状況だ。 2週間以上も前に本ブログで、疑問形を多用し、少し遠慮した表現で安倍元首相の国葬に反対表…
【平和宣言全文】核兵器の使用は「今ここにある危機」 長崎市長訴え (msn.com) 以下、朝日新聞から。 長崎に米軍の原爆が投下されてから77年となった9日、爆心地近くにある長崎市の平和公園で平和祈念式典が開かれた。長崎市の田上富久市長が平和宣言を読み…
【平和宣言全文】「他人の不幸の上に自分の幸福を…」広島市長 (msn.com) 以下、朝日新聞から。 広島は6日、被爆77年の「原爆の日」を迎えた。広島市の平和記念公園で開かれた平和記念式典で、広島市の松井一実(かずみ)市長が平和宣言。77年前の原爆で母を…
旧統一協会と自民党との関係が取りざたされる中、旧統一協会の霊感商法、その手口も報道されている。 北海道大学大学院の櫻井義秀教授によれば、旧統一協会などカルトへの勧誘セミナーでは、横の人たちとの受講生間の私語は厳禁だという。教室授業なら、「こ…
反社である旧統一協会と安倍晋三元首相とはどの程度の関係にあったのか。安倍元首相によるUPFへのビデオメッセージは、社交儀礼レベルのものだったのか。 連日の報道を見ていると、そうとは思えない。 選挙にはマンパワーが必要だ。選挙戦をたたかううえで足…
2022年7月25日(月)午後の「情報ライブ ミヤネ屋」の放送で、共産党の旧統一協会にかんする方針を紹介しつつ、女性アナウンサーが、「先週金曜日の放送で一部共産党が旧統一教会の問題についてこれまで取り上げていないととらえられるような内容がありまし…
自分が小学生の頃、子ども向けマンガ雑誌の少年マガジンだったと思うが、KKK団*1について知った。戦前ならともかく戦後、こんなカルト*2的団体が存在するのは他国の話であって、まさか自分の生まれた国に存在するなんて想像だにできなかった。 統一教会の学…
今回の参議院選挙結果は、与党の「圧勝」と言われる。 たしかに議席数からすれば、与党圧勝といえるのかもしれない。けれども、選挙報道を見ていつも思うのは、獲得票数と議席数との関係である。はたして議席数は獲得票数を正しく反映しているのかという問題…
日本社会を驚愕させた安倍晋三殺害事件。この事件は確実に教科書に掲載されるレベルの事件だが、いまだその性格と意味合いは、圧力や忖度があって*1正確に深められている段階とはいえない。 さて圧力なのか、忖度なのか、マスコミ各社が一斉に「特定の宗教団…
参院選当日だから投票に行きましょう、というような選挙の記事を書こうと思っていた。しかし、そんな気持ちになれない。 これが学校内のとんでもない事故であれば、事故を起こした生徒を調査するとき、「どうしてそんなことをしたんだ」と、問いかける。被害…
街頭で選挙演説中の安倍元首相にたいする銃撃事件。確実に歴史に残る衝撃的な死亡事件から一夜明けた。こうした言論活動への暴力・制圧を到底許すことはできない。 例外なく、人は、その生存権が保障されなければならない。例外なく、その市民的権利は擁護さ…
以下、共同通信から。 www.msn.com
以下、毎日新聞から。 www.msn.com