共産党に関する「ミヤネ屋」での吉川美代子氏の発言は事実にもとづかない発言だった

 2022年7月25日(月)午後の「情報ライブ ミヤネ屋」の放送で、共産党の旧統一協会にかんする方針を紹介しつつ、女性アナウンサーが、「先週金曜日の放送で一部共産党が旧統一教会の問題についてこれまで取り上げていないととらえられるような内容がありましたが、実際には共産党は1970年代以降旧統一教会の被害の実態について国会で取り上げて来た事実があります」とメモを読み上げた。

 その際とくだん、「訂正」とか「お詫び」というコトバが読み上げられることはなかった。また司会の宮根氏からも、「訂正」とか「お詫び」のコトバはなく、事実にもとづかない吉川氏のコメントに関するコメントもなく、番組の流れで続けて共産党の方針を紹介した。

 吉川美代子氏は番組に登場してはいなかった。したがって当然のことながら、吉川美代子氏から「訂正」も「お詫び」もなかった。

 

 繰り返しになるが、私が驚いた吉川氏の(共産党に関する)発言は次である。

 それまで何も言わないで、このときに、世間の注目が集まっているこの時に、急に言い出すっていうのは、ちょっと一部パフォーマンスっぽいなっていう気がしてしまうんですね。

 (うん?、まさかこれは共産党のことをさして吉川氏は発言したの?)

 わたしは耳を疑ったが、「それまで何も言わないで」とか「パフォーマンス」というのは、ほんとうに共産党のことをさして言ったのか。これは昔から共産党統一協会と闘ってきたのではなかったかというわたしの認識とは全く違う。

 さらにデイリースポーツによれば以下となる。記事の一部から引用する。

 (当時は)何も言わないで、世間の注目が集まってるこの時に急に言い出すっていうのが、ちょっと一部、パフォーマンスっぽいなっていう気がしてしまうんですね」とバッサリ。

 なにが「バッサリ」なのか、ちっともわからない記事だった。

 ほんとうに共産党は「それまで何も言わな」かったのか。「(当時は)何も言わないで、世間の注目が集まってるこの時に急に言い出」しているのか。「ちょっと一部、パフォーマンスっぽい」のか。

 ここでは煩雑になるので紹介はしないけれど、エビデンスはたくさん出てきた。

 やはり吉川氏の発言がまるで事実と違うのではないかと理解した。さらに共産党自身も「ミヤネ屋」にたいして抗議すると言っていたので注視していたのだが、やはりあっさりと「訂正「した。しかしながら、事実が全く違ったうえで、吉川氏が「パフォーマンスっぽい」と失礼なことを放言したわりには、その訂正の仕方はどうなのか。

 事実と違った場合の、訂正の仕方として、これで終わりなのか、よくわからないが、もしこれで終わりだとしたら、訂正の仕方として誠意ある姿勢とは到底言えないだろう。

 もしかして、信じたくはないが、吉川美代子氏が、コメンテーターとしての発言の機会を、「政争の具」として使って、「パフォーマンス」をおこなったということなのか。

 もしこれで訂正が終わりだとしたら、吉川美代子氏が、コメンテーターとしての発言の機会を「政争の具」として使い、「パフォーマンス」をおこなったが、逆に、世論と事実に「バッサリ」やられてしまったという不適切発言だったということになるだろう。

 いずれにせよ、共産党に関する「ミヤネ屋」での吉川美代子氏の発言は事実にもとづかない発言だったということは間違いない。

 そうした、いい加減なコメンテーターを使う側の問題も、もちろんあり、いい加減なコメンテーターを使う側の問題は当然のことながら大きいと言わざるをえない。

 「情報ライブ ミヤネ屋」が、尺(時間)として時間を割いて、旧統一協会問題を報道しているだけに残念だ。