2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧
最近、新聞やテレビで、うつ病が取り上げられることが多い。 自殺者3万人の日本である。実際、うつ病は増えているに違いない。 こうしたうつ病にはさまざまな原因があるのだろうが、職場環境・労働環境も関係しているに違いない。長期休暇もなく、長時間労働…
今朝の朝日新聞が、金大中事件への韓国政府の関与を認めたと報じている。 金大中事件とは、1973年8月8日、当時、日本で民主化運動をしていた金大中氏が、東京都内のホテルから白昼連れ去られ、5日後に、ソウルの自宅近くで解放された事件であるが、この拉致…
「負担増実感の夏」という記事が7月23日付けの朝日新聞に載っていた。 住民税の大幅な負担増に対して、少し前の6月の声の欄に、連日、高齢者の悲鳴が掲載されていた。お年寄りばかりでなく、会社員も定率減税の縮小で、税額がアップしている。今後は消費税率…
定員割れを起こした私立大学が昨年度から10.9ポイント増え、今年は40.4%と、過去最高を記録したことが私学事業団の発表でわかった。主な原因は、少子化で受験生が減ったことと、大学や学部の新設が影響している。また、大都市に比べ、地方私大の不信という…
今朝の朝日新聞によると、朝日の世論調査で、昭和天皇のA級戦犯合祀に対する不快感を「重視する」が6割に達し、次期首相の靖国参拝に対して「反対」が増え6割*1になったと伝えている。 朝日新聞は「天皇発言を重く受け止めるほど、首相参拝に反対する傾向が…
No Direction Home DVDで、No Direction Home [DVD] [Import]を再度観た。 これは、前に書いたことと重複すると思うけれど、スコセッシ監督のこのドキュメント映画を観て、いくつか思ったことがある。 それは、第一に、ボブ=ディランが一流のパフォーマーで…
レバノン情勢が深刻化している。 CNNでは、レバノン情勢についてずっと報道している。 12日の攻撃開始から、空爆、退避勧告が出されていたが、レバノンのイスラム教シーア派組織であるヒズボラ(Hezbollah)の壊滅をめざし、イスラエル軍がレバノンのマルンラ…
これは11日の朝日新聞に載っていた記事だが、憲法学者である小林直樹氏が、哺乳類学の小原秀雄氏、教育学の柴田義松氏らと、「総合人間学会」を結成された。 「善を志向する人間を、悪に落ちる人間が侵害するという人間の矛盾があるが、この矛盾こそが、人権…
「これからの社会保障」を考えるというテーマで朝日新聞に千葉大法経学部教授の広井良典さんのインタビュー記事が載っていた。 私は広井氏の著作を全く読んだことはないが、広井さんは、「教育と社会保障を一体的に議論すべきだ。これからは教育が最大の社会…
「昭和天皇が死去前年の1988年、靖国神社にA級戦犯が合祀されたことについて、「私は*1あれ以来参拝していない それが私の心だ」」と発言したメモが残されていることがわかった。 「昭和天皇は靖国神社に戦後8回参拝。78年のA級戦犯合祀以降は一度も参拝して…
日中韓の歴史学者らが共同執筆し、3カ国同時に出版された「未来をひらく歴史―日本・中国・韓国=共同編集 東アジア3国の近現代史」(高文研)*1の出版一周年を記念して、3カ国の高校教員が授業での同書の活用方法や生徒の感想文を交流するシンポジウムが東京…
100万都市の仙台市が高齢者のうつ対策を始めると、16日付けの朝日新聞に載っていた。 日本は、1998年以降、8年連続で年間3万人以上もの人が自殺していて、世界的にも自殺率が高い。こうした自殺と精神疾患には強い関連性があるとの厚生労働省の有識者懇談会…
私はディズニー・ピクサー映画のファンということではないのだが、これまで「トイ・ストーリー [DVD]」「トイ・ストーリー2 [DVD]」「モンスターズ・インク [DVD]」など、よく観てきた。これはひとえに音楽担当が私が長年興味を持ち続けてきたランディ・ニュ…
日本の中学2年生について、今朝の朝日新聞で次のようなデータの紹介があった。 国際教育到達度評価学会が2003年に46カ国22万5千人の中学2年生を調べたところ、家で宿題をする時間は世界一短く、1時間だった。「家の手伝い」も36分で下から二番目。テレビを観…
国立教育政策研究所による全国の小学校4年生から中学3年生の約3万7千人の特定課題調査の結果の一部が、朝日新聞に載っていた。 「難点として浮かび上がったのは、論理的に考えたり、筋道立てて考えを表現したりする力。答えは出せても、そこに至る過程を説明…
「競争やめたら学力世界一―フィンランド教育の成功 (朝日選書)」を読んで、そうだなと思ったことの一つは、次の記述だ。 日本の学力の「最大の特徴は、レベル1未満という「きわめて低学力」とされる層が、一位のフィンランド、二位の韓国では一%台、三位の…
少し前のことだが、福田誠治氏の書かれた「競争やめたら学力世界一―フィンランド教育の成功 (朝日選書)」(朝日新聞社)という本を読んだ。 話題になっているPISAの計った学力など、面白く読んだ。 高校や大学に入学することが目的であり、試験のために勉強…
中央教育審議会は、11日、教員免許に更新制を導入するとの答申をまとめ、文科省に提出した。 教員の能力を高めるためにというが、教員の能力を高めたいのであれば、教員の自主的研修を最大限に保障すべきだ。 教師集団を重視する政策を打ち出すべきで、教師…
いくつかの私立大学が、もともとの付属校とは別に、新たな中学・高校と続々と「提携」しているという記事が朝日新聞の一面に載っていた。 それによると、以下の例が紹介されていた。 立命館大学 立命館宇治中・高 立命館慶祥中・高 立命館守山中・高 南山大…
郵政反対派であっても、来年の参院選の協力次第では自民復党もありうると、自民党幹事長が記者会見で述べたと朝日新聞が伝えている。 武部幹事長は、昨年郵政民営化法案に反対して離党した衆院議員について、来年の参議院選の協力次第では、自民党への復党も…
米海軍横須賀基地への原子力空母配備について、横須賀市長が「原子力空母の入港をやむを得ないと受け止める」と述べ、2年後に控えた原子力空母ジョージ・ワシントン配備計画を容認する考えを明らかにしたが、こうした動きに抗議する原子力空母母港化反対の集…
2003年4月、尾道市立土堂小学校の校長に就任された陰山さんは、今年2006年度から、立命館大学大学教育開発支援センター教授兼・立命館小学校副校長に就任された。 私自身は私立大学の附属高校で長年仕事をしてきたが、近年の立命館大学は、その大学「改革」…
いま日本の学校、とりわけ首都圏の私立大学がどうなっているのかと、日本の私立大学はおかしくないかという興味から、日頃ほとんど買うことのない週刊誌を買って斜め読みをしている。週刊朝日臨時増刊(2006.7.10)もその中の一冊だ。 タイトルが「一流校に入…
さらにもう一つ問題があって、それは英語を話すことを目標にした場合、その英語のモデルをどのように設定したらよいのかというモデル設定の問題である。 古くは、小田実氏が提唱されたイングラント、鈴木孝夫氏のイングリック、渡辺武達氏のジャパリッシュな…
私自身が高校の英語教員であるというからでもあるのだが、私の言いたいことは、大学入学以前に、小中高のところで育てるべき課題があるだろうということである。ただし、小学校に英語教育を導入せよということではなく、中高の英語教育を充実させるべきとい…
「論座」を読むと、放任主義と言われていた早稲田大学はすでに昔の話で、いま外国語学習を丁寧におこなうチュートリアルというものがあり、学生に好評のようだ。 英語教育重視自体は一概に非難されるべきことではないけれども、しかし、発達段階を考えた場合…
総長選挙で、接戦を制して当選したばかりの白井克彦総長のインタビューが載っていた。 早稲田の白井総長について私は全く存じ上げてはいない*1。 白井総長はインタビューの中で、「伝統的に早稲田ではトップダウンで決めるというやり方はしていない」と言わ…
私は朝日新聞社の「論座」の愛読者というわけではない。事実、「論座」という雑誌を買ったのは、今回が初めてだ。今回「論座」を購入した理由は、長年私は、私立大学の附属校で英語を教えてきているのだが、最近の日本の私立大学はおかしいのではないかと思…
そもそも少子化なのに、大学や大学の学部・学科の数が増え続けているのはおかしいと思わないだろうか。 最近の大学の学部では、一例をあげれば、国際教養だの、国際文化だの、交流文化だのと*1、いわゆる四文字学部・学科が増え続けているが、これは、国立大…
日本では、少子化が叫ばれて久しく、少子化のピーク時には私学危機がやって来るということで、この少子化問題はかなり前から指摘されていた。 労働組合では、この少子化の波を一校生き残り論ではなく、日本の教育全体をよくするかたちで乗り越えようと問題提…