教育破壊の教学「改革」路線に対しては異を唱えるべきだ

 2003年4月、尾道市立土堂小学校の校長に就任された陰山さんは、今年2006年度から、立命館大学大学教育開発支援センター教授兼・立命館小学校副校長に就任された。
 私自身は私立大学の附属高校で長年仕事をしてきたが、近年の立命館大学は、その大学「改革」路線により、評判が芳しくないことを聞くことが私などは多くなってきた。それで陰山さんのような方には、一層、公立学校で続けて頑張って欲しかったという勝手な個人的思いが私の中にはある。
 「教師を信頼し、応援しよう」といっても、保護者は、私立大学で何が起こっているのか、きちんと見るべきである。そして学校のブランド名に躍らせられることなく、学校のあり方について教育的でない教学「改革」路線に対しては断固批判し、社会的に包囲していくべきだ。
 やるべきことをやらず、やらなくてもいいことをやっている日本。そうした国に住んでいる限り、やるべきことをやり、やらなくてもいいことをやらない立場を私たちが貫かない限り、私たちが幸せになることはない。そのことを私たちは肝に銘じるべきだ。