2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧
吉野源三郎さんが1936年から1937年にかけて書かれた「君たちはどう生きるか (岩波文庫)」を再読した。 この本は1937年7月に出版されたが、その同月には盧溝橋事件が起こり、瞬く間に中日事変から日中戦争へと向かっていった年だった。「君たちはどう生きるか…
井上ひさしさん作、こまつ座による「紙屋町さくらホテル」を観てきた。 この芝居は、昭和二十年十二月の巣鴨プリズンから始まり、七ヶ月前に戻っていく設定になっている。 今回は再演ということだが、日系人問題も含めて、いろいろなテーマが重層的に綴られ…
冒頭のシーンで、太平役の千秋実と又七役の藤原釜足の二人の百姓が、言い合いをしながら歩いていくところに、痛手を負った一人の武士が、馬に乗った数名の武将たちに止めを刺される場面がある。このときの構図が、とても面白い。これはマンガのコマ割りだ。…
学校の序列化がすすむのではないかと懸念されてきた全国学力テストが、とうとう、この24日におこなわれてしまったが、「全国学力テストは児童生徒と公教育にとって有害である」との結論に達し、これに不参加を決めた犬山市教育委員会の論点を学ぶために、犬…
寺島実郎氏の「寺島実郎の発言〈2〉経済人はなぜ平和に敏感でなければならないのか」を読んだ。 これは寺島氏のあちこちでの発言を収録したものであり、書き下ろしではないから、内容の重複が目立つ。精緻な論文スタイルでもなく、軽い読物風のものだ。 それ…
久しぶりに黒澤監督の「用心棒 [DVD]」を観た。 これは面白い映画だ。 「用心棒」は、ある宿場町だけで完結する話になっている。その意味で、箱庭的で、場面や空間を肌で感じることができる映画だ。黒澤映画は建築的であるともいえる。 海外でも、「用心棒 […
4月16日、文部科学省は、24日に実施する「全国学力テスト」に愛知県犬山市教委を除く1908市区町村教委が参加すると発表した。 この「全国学力診断テスト」については、さまざまな問題点が指摘されている。 正式名称である「全国学力・学習状況調査」は、文部…
アメリカ合州国の銃の乱射事件だが、豊臣秀吉の刀狩以降、権力が武器を独占してきた日本と違って、アメリカ合州国はフロンティア精神を大義名分とする、市民が武装する伝統がそのまま残っている。ある意味では、きわめて野蛮な社会だと思う。 合州国では銃の…
私が黒澤明監督の映画を観るようになったのは、アメリカ合州国はサンフランシスコのストランドという映画館で初めて「椿三十郎 [DVD]」を観てからのことだ。これは、もう27年くらいも前の話になる。それ以来、七人の侍 [DVD]「用心棒 [DVD]」「羅生門」「生…
バージニア州のバージニア工科大学で銃乱射事件があり、狙撃者も含めて、少なくとも33名が死亡したと、CNNが報じている。 大学内で起こった事件としては、過去最悪のものだという。
今日は日曜だけれど、クラブ出張だった。
たいへん忙しいのだけれど、青年劇場の「修学旅行」を観てきた。 この劇は、高校演劇で高く評価された作品の、青年劇場による再演である。そのせいか、観客には、高校演劇に関わる人たちが少なからずいたようだ。 沖縄戦という重たいテーマを、高校生の修学…
衆院憲法調査特別委員会で、自民・公明両党が、憲法「改正」の手続きを定める国民投票法案の与党修正案について強行採決をおこない、13日に衆院を通過させる方針を決めた。 国民投票法案については、国会内外での論議が不十分で、国民の中で十分に知れわたっ…
久しぶりにバイシクルによるポタリング、お散歩に出かけた。 スポーツ性をそこなっていない軽量の折りたたみ自転車か、いいクロスバイクが欲しいのだが、値段と折り合いがつかず、困っているところだ。
昨日の選挙結果の特徴だが、まず、第一に、投票率が全体的に低調であったことを指摘しないわけにはいかない。戦後最低を記録更新した地域も少なくないほどの低調ぶりであった。 第二に、そうした投票率の低調傾向の中、都道府県知事選では、現職の9知事が当…
言うまでもなく、教育においては教師と生徒との信頼感が大切である。さらに、教師集団における教師間の信頼感が重要であることも言うまでもない。 ところが、今日の新聞報道によれば、教員給与を査定で20%増減があってよいという案が再生会議で検討されてい…