2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

年末にあたって平和な世界にしたいものです

年末に飛び込んできた世界的大ニュースのひとつは、フセイン・イラク元大統領の死刑執行である。この問題を深く勉強しているわけでもないのでコメントしにくいのだが、まず、一般論として、死刑執行という方法論に批判が集まる中で死刑執行そのものがどうな…

「硫黄島からの手紙」を観た

アメリカ合州国からみた硫黄島の戦い、そして日本からみた硫黄島の戦いというクリントイーストウッド(Clint Eastwood)監督の戦争二部作、その「硫黄島からの手紙」を観た。指導者のあり方を考えさせられる映画だった。 渡辺謙が栗林中将を、二宮和也が西郷役…

「父親たちの星条旗」を観た

今週の火曜日、大雨の日に、話題の映画「父親たちの星条旗」(“Flags of our Fathers”)を観た。 この映画は、第二次世界大戦の硫黄島での日米の戦争を描いているのだが、ピューリッツァ賞をも受賞し歴史的にも有名な、硫黄島山頂にアメリカ軍の兵士が星条旗を…

「労働政策審議会が「ホワイトカラーエグゼンプション」の「導入適当」という報告書をまとめた

一定の年収以上の会社員を1日8時間の労働時間規制からはずし、残業代をなくすという残業代ゼロの「ホワイトカラーエグゼンプション」の導入も、まずは導入ありきということになったようだが、これではますます労働者の権利は守られない。どこまでも国民不在…

辞任した佐田行政改革担当相の任命責任

安倍政権の佐田玄一郎行政改革担当相が政治資金をめぐる不正で辞任に追い込まれた。 実父が経営していた佐田建設の東京支店のあるビルの住所で自分の政治団体を届け出ていて、この政治団体が10年間で家賃7843万円を使ったと報告したが、その事務所の実体がな…

Happy HolidaysとMerry Christmas

12月23日付けの朝日新聞だが、「メリークリスマス」と「ハッピーホリデーズ」の記事が掲載されていた。 それによれば、「「メリークリスマス」と「ハッピーホリデーズ」の対立が続いてきた米国のこの季節に、今年は少し静寂が戻った感がある」ということだ。…

”noblesse oblige”

中田英寿氏の旅の番組を観ていて、突然、ノブレスオブリージュ(noblesse oblige)というコトバを思い出した。これは、高い地位と影響力を持つ者にはそれ相応の役割と義務があり、その責任を全うする気概を持たねばならないということだと思うけれど、自信がな…

中田英寿氏の旅

昨夜のテレビ番組で、元サッカー選手の中田英寿氏の旅の特集をやっていた。 ワールドカップ引退後、中田英寿氏は世界各地を訪れているという。 彼によれば、この旅は、素の自分と出会うためであり、名所・旧跡も訪れているけれど、地雷撤去が課題であるカン…

Happy Holidays!

これは昨年も書いたことだけれど、クリスマス時期の挨拶としてはMerry Christmasではなくて、Happy Holidaysをお薦めしたい。 PC(political correctness)上のことだけれど、大事なことだと思うからだ。

映画「武士の一分」の原作を読んだ

山田洋次監督、木村拓哉主演の映画「武士の一分 [DVD]」の原作である藤沢周平氏の「隠し剣 秋風抄」の「盲目谺返し」を読んだ。 島村藤弥との果し合いの結末や、最後の加世と新之丞とのやりとりが、映画と少し違う印象を持った。

The Verbs+奥田民生のツアー

ドラマーSteve Jordanと相方によるThe Verbsが、ギターDanny Korchmar、ベースPino Palladino、さらにギター・ボーカル奥田民生で日本各地をツアーでまわっている。 奥田民生の1997年のFAILBOXは「それは何かとたずねたら」が入っている名盤だけれど、このド…

労働組合への加入が最低の18.2%

企業に勤めている人のうち、労働組合への加入者の割合が2006年6月現在で18.2%との報告が報道されていた。組織率の低下は31年連続だという。 憲法によって基本的人権が擁護されていることは言うまでもないけれど、同時に、労働者は団結して自分たちの権利を…

政府税制調査会の本間会長が辞任

政府税制調査会の会長に就任したばかりの本間正明氏が辞任となった。 東京・渋谷の官舎に、家族ではない女性と暮らしていた疑惑が世論の批判を浴びたためだ。この官舎の家賃が、3LDK、96平方メートルで月額7万7千円だったという。 本間氏の起用には安倍首相…

言語活動指導を導入するための一つの手段としての和訳先渡し

この間、言語指導と言語活動指導の話を多く書いてきた。 なぜ和訳先渡し授業の試みに私が興味を持ったかといえば、言語活動指導を導入できる可能性があるからだ。 「量から質への転化」というコトバがある。 質的に高めるためには、量が必要であるということ…

教育基本法改悪と日本国憲法との矛盾

憲法・教育基本法体制という表現があるけれど、教育基本法は、まさに教育の憲法というように言われている。今回、その教育基本法が数の論理によって改悪されてしまったわけだが、改悪された教育基本法と憲法との矛盾を指摘する識者の意見があげられている。 …

映画「武士の一分」を観てきた

大変忙しく、観たい映画も観ることのできない毎日が続いている。 ようやく時間をつくって山田洋次監督の「武士の一分 [DVD]」を観てきた。 「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続く山田洋次監督による時代劇三作目。今回の話題はなんといっても木村拓哉主…

自分の授業がこれまで言語指導に傾斜していた理由

言語学習と言語活動学習の両方が重要であることをこの間ずっと書いてきた。 高校時代の英語授業では言語学習を中心におこない、言語活動学習については自主的に学んできた私は、言語活動学習の重要性も自覚しているし、言語学習と言語活動学習の両方が重要で…

言語活動学習ではどんなものを自主的に用いて学んできたか

言語活動、とくに聴く活動では、学校の授業で学んだものは少なく、いわば独学といってもよい状態だったが、私が好んだものは、アメリカ合州国のテレビ番組だ。とくに、トークショーやクイズ番組なんかがいい。合州国滞在中、私はありとあらゆるクイズ番組を…

教育基本法が改悪され、防衛庁が省へと昇格

大きな国民的議論もないまま、教育の憲法とも言われている教育基本法が改悪された。 また、防衛庁が防衛省へと昇格となった。 やるべきことをやらず、やらなくてもいいことをやっている、これが日本の悲しき姿であるが、いずれもゆるがせにできない大問題だ。…

教育基本法の改悪が強行採決されようとしている

近隣アジアをはじめとして世界に戦禍を広げ、多大なる被害をもたらし、自らも大きな犠牲を払うことになった日本。広島・長崎に原子爆弾が落とされ、焦土と化した日本。そうした8月15日を迎えることになってしまった戦前日本の価値体系。悔やんでも悔やみきれ…

タウンミーティングでのやらせ質問

小泉内閣時代に内閣府が174回開いたタウンミーティングで、やらせ質問があったことが問題になっている。安倍首相がタウンミーティングの責任者である官房長官時代にもやらせがあったことが判明している。安倍首相の責任は大きい。 責任を取るならば、教育基…

言語活動トレーニングを開始せざるをえなくなった理由

大学時代は他のことに夢中で、英文科でありながら真面目に読んだのはシェイクスピアのハムレットくらいで、ほとんど英語学習に身を入れなかったが、ある私立大学附属校で奇跡的に英語教師の職を得てからというもの、私は言語活動の重要性に書物を通じても気…

高校時代は副読本も原典主義だった

「教科書が原典主義」ということを昨日書いたが、私の高校時代の当時の副読本も原典主義で、A.A. Milneの"Winnie the Pooh" や Hugh Lofting の "Doctor Dolittle" や William Saroyan の "My name is Aram"(簡約版)、George Owel の "Animal Farm" や "Th…

原典主義の教科書で精読と訳読の授業に言語活動指導が入り込む余地はなかった

私の高校時代に受けた英語教育の、その思い出の一端を昨日書いたのだが、誤解を受けるといけないので一言断っておくと、言語活動のトレーニングをしてもらわなかったという批判を私はしているわけではない。 これまで何人かの英語教師に習ってきたけれど、高…

高校時代の英語授業の思い出 ー言語指導と言語活動指導ー

このところ「言語」指導と「言語活動」指導の話をしているのだが、言語指導と言語活動指導とは、下手な例え話でいうと、自動車のメカニズムと実地の運転のようなところがあるかもしれない。 よく知られているように、文法や語彙指導の研鑽を積んでも、それだ…

言語指導に終始していた私の授業

英語教育において、パワー不足からリズム感の悪さとスピード感の不足が生まれていることは昨日書いた。 授業では当然、パワー不足問題を解決するために、語彙指導と文法指導がおこなわれることになる。どのような語彙指導と文法指導をすべきかという問題は大…

パワー不足からくるリズム感の悪さとスピード感の不足

コトバを学ぶ際には、リズム・スピード・パワーが重要であるということは前にも書いたことがある。 これはとくにコトバを聞いたり話したりという場合、リズムとスピードが大切であるからだ。とりわけリスニングは待ってくれない。そもそもの相手のリズムとス…

これほど何回も教材を聴いたことはない

「高校英語教育を変える和訳先渡し授業の試み」という本で強調されていることは、生徒に「同じ教材を繰り返し読ませること」である。 今回和訳を渡したレッスンは、教科書に対応している付属CDでいえば、6分弱のレッスンになる。 これを私が愛用しているiPod…

生まれて初めて「和訳先渡し授業」なるものをやってみた

「和訳先渡し授業の試み」という本を参考にして「和訳先渡し授業」というものを生まれて初めてやってみた。 私のやったやり方は、以下の通り。 裏面に日本語訳、表面に英語教科書の本文を印刷したプリントを配布する まず、日本語訳を黙読させる 本文中のキ…

音読用の読書視野を広げるプリントも作成してみた

教科書CDからMDに落として、授業でMDを活用するようにしたことはすでに述べた。 今回の和訳先渡し授業でやりたいことのひとつは、教科書の音読をさせることである。これまでも音読は重視してきたが、圧倒的にその量を増やしたいということである。 そこで、…