教育基本法の改悪が強行採決されようとしている

amamu2006-12-14

 近隣アジアをはじめとして世界に戦禍を広げ、多大なる被害をもたらし、自らも大きな犠牲を払うことになった日本。広島・長崎に原子爆弾が落とされ、焦土と化した日本。そうした8月15日を迎えることになってしまった戦前日本の価値体系。悔やんでも悔やみきれない痛苦の反省の上に定められた憲法教育基本法は、いわば戦後日本の原点であり出発点である。
 その教育基本法の改悪が、国民的議論が盛り上がらないままに強行採決されようとしている。
 果たして「愛国心」や「伝統や文化の尊重」が盛り込まれる必要があるのか。
 そもそも、今の現場で起きている学力低下問題、不登校問題、いじめといった問題は、教育基本法が適切ではないからなのか。
 また、とりわけ問題であると思う点は、「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである」という文言が、「教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきもの」とすり替えようするものだ。
 こんな重大な捻じ曲げが、国民の大きな議論なしに、いま強行採決されようとしている。
 こんなことが許されていいはずがない。